「同友会ビジョン」自立型・地域を自社に置き換えてみると!
広報委員会で実践的に討議(5月27日)

今年度の広報委員会の活動の重点は、今年4月24日の定時総会で採択された「99同友会ビジョン」を深く学びつつ、「同友Aichi」紙面を通じ、より広く、より分かりやすく、会員の人達に、ビジョンのもつ中身を伝えていく事です。4月の委員会での「ビジョン」全文を読み合わせて意見交換を行いました。5月の委員会では、いかにこのビジョンを実践するかについての討議がおこなわれました。具体的には、「『自立型企業をめざし、地球社会とともに歩む中小企業』(ビジョンのスローガン)とはどんな企業なのか」を自社に置き換えて、実践的に考えてみました。今回,2人の広報委員の方の報告内容を紹介します。ぜひ、皆さんも自社に置き換えて、このビジョンを読んでみませんか!
広い池ほど沢山の魚が碧海6市、西尾・岡崎をターゲットとして
橋本庄三エステート橋本(不動産業)
不動産仲介業は、基本的に親会社も下請けもない自立型のサービス業です。その点は製造業と根本的に異なっています。自立型云々について語るまでもなく、誰に頼ることなく、売り手と買い手という双方の顧客を直接開拓していかなければならない職種です。私達不動産業では商売柄、地域密着であることがおのずから求められています。しかし各企業の事業規模や経営方針によって、この『地域』をどの範囲まで広げるかが異なってきます。仲間の中には、自分の住んでいる町内だけを「地域」と考えている人もいるくらいですから。当社はより広い範囲を地域(商圏)と考え、地元の安城市から刈谷、知立、高浜、碧南のいわゆる碧海5市と西尾市、岡崎市までを主たる商圏とする営業方針をとっています。なぜなら、「広い池ほど沢山の魚がいる」からです。顧客にとって一生の不動産コンサルタント反面、広いがゆえの難しさもあります。買い手が希望する地域の空地調査からそれにまつわる情報まで、あらゆる人脈を通じ多種多彩な戦術を行うたゆみなき努力が要求されています。商品(物件)ではなかなか他社との差別化はできません。顧客の開拓や戦術の差別化、そして顧客満足度でピカリと光る、他の業者のまねができない「オンリーワン企業」をめざしています。それは「顧客一生の不動産コンサルタント」として、信頼ある最良のパートナーになることです。市民会議の一員として同友会の一員として私自身で言えば地域密着ということで、今年から安城市の市民会議メンバーとして活動しており、一市民として地域社会に貢献し、行政にも政策提言をして行きたいと思っています。また同友会の一員として、同友会の地域での存在をアピールし、市民からも行政からも評価される「地域のオピニオンリーダー」をめざし、活動して行こうと思います。それが同友会の「3つの目的」にある「経営環境を改善する」ことにも繋がると確信しているからです。
理論ではなく、速やかに行動できる企業に
飛田潔泣宴Cフ・エーディー(建築設計)
3位1体の関係が大切
建築業に関わる業者間の理想的なあり方は、発注者(建築主)と設計者、そして施工業者が同等の立場で1つの建築物、構造物を作りあげ、共に利益を分かちあえることです。しかし、ややもするとこの3位1体の関係が崩れ、発注者による欺瞞や設計者のエゴや恣意、そして施工業者の怠慢などによって、建物だけではなく、町並みさえも見苦しいものになったりします。当社のような建築設計事務所では、発注者と施工業者、この両者に対する良識的な知識と見解を持つこと,そして街並みなどを考える広い観点から建築物を観るという判断力を絶えず研鑚すことが求められているのです。
自社の事業内容を分析・分類して
「自立型企業」とは、発注者、施工業者に依存しない企業であり、対等の立場でお互いの利益を追求できる関係にある企業です。そのためにもまず自社の長所と短所、得手・不得手を分析・分類し、弱点を克服していかなければなりません。当社の業務内容を以下、列記していきます。
(1)お客様から依頼「建物を建ててほしい」(どんな―住宅、店舗、アパート、倉庫、工場 工法―木造、鉄骨、コンクリート)
(2)仕事を受けてから(A)まず現地を見る(B)法務局にて公図(C)土地謄本(D)測量(E)近辺道路(F)役所打合わせ(都市計画課、建築課、土木課、上下水道課、道路課など)(G)法規チェックなどなど
(3)お客様と打ち合わせ規模、構造、予算、家族構成、将来的展望など
(4)着工してから(1)1週間に1.2回程度打ち合わせ(1〜3カ月の間)
まだまだ限りなく続きますし、書き出したらきりがありませんが。
多様な職能で地域に密着できる
また「地域密着型企業」とは会社の規模に拘わりなく存在感があり、社長と社員の顔が見える会社で、利益追求のみではなく、自社の持つ特徴を100%オープンできる会社ではないでしょうか。企業のどの部分で地域社会に貢献しアピールできるか、ただ単に泣宴Cフ・エーディという1つの企業だけくくると、自社の持つ多彩な職能が見えなくなり、同業他社との差別化が図れません。「理論でなく、速やかに行動できる企業」をめざします。
理事会報告

第2回理事会報告(6/23)
◆会場愛知県勤労会館
◆参加者28名/35名
【討議事項】
議題(1)「あいち経営フォーラム」について
◎99年10月23日(土)午後1時半〜8時半、会場は刈谷市産業振興センター、参加目標700名、テーマ「しぼりだせ、中小企業家の汗と知恵を〜自立型企業と活力ある地域経済づくりで、21世紀の幕開けを」で基調講演と分科会、懇親会で構成する。
議題(2)会員増強の基本的な考え方について
◎県としてビジョンに基づき3000名会勢を目指す。
◎支部における増強活動は「日常増強」の検証であり、「退会対策」「戦略増強」などは議題にしない。
◎「戦略増強プロジェクト」のメンバーが決定。「戦略増強」についての具体的検討に入る。
☆各支部での増強を進めるにあたっての課題・問題点を討議した。
議題(3)その他(映画「学び座」上映運動)
◎先回理事会以降、各役員に協力頂き、同友会主催の自主上映に向けて検討を始めた。運動を広げる為にも7月中に、各支部で支部役員対象の試写会を開催して欲しい。(試写会であればフィルムは無料)
【報告・承認事項】
(1)第31回全国総会参加状況は、愛知72名/全国1700名。
(2)名古屋弁護士会からの懇談会要請があり、9月17日(金)に開催予定。
(3)インターンシップは31社65名で調整中。
(4)「地域政策づくり勉強会」の結果と、今後支部研究会づくりに向けての勉強会を随時開催する。
◎入退会者承認
●入会者25名
●退会者17名
●現会員数2158名
【文責・事務局・福島】