三河支部例会7月31日この不況を自らの行動改革で乗り切ろう
榊原敏之氏(株)エイデン・会長

榊原氏は学歴ゼロ、財産ゼロ、地位ゼロのまさにゼロからのスタートであったからこそ、積極的に多くの出あいを求め小売業の世界に足を踏み入れます。1961年、弱冠20歳の時です。小売業の世界は一人一人のお客様との出会いであり、売り場の活性化に、そして場所・モノへの出会いとつながっていきます。「企業はトップの人生観で決まる。私の人生観は『夢とロマンの大航海だ』」と、榊原氏は語ります。話題になった「サカキヤ」と「エイデン」はそれぞれの持ち味をいかした合併で、異業体の合併により後継者問題も上手にクリアーでき、サカキヤの社員達も社会保障も充実し、喜んでいると語ります。「常に前向きに歩む」という榊原氏の考え方は、大型多店舗化の中でのスクラップ&ビルド方式の採用やISO取得、人事システムの改革、そして社員持株制などの経営方針にうかがえます。
不況ではない、今こそ追風だ
「今本当に不景気なのか、経営は時代の流れに順応していく技術である。人が余っている事は良い人材がとれるということ。物や土地も買い易い。銀行も貸すところを探している。こんな時こそ、自分の殻から脱出すべきだ。不況ではなく、今こそ追風だ」と力強く語られ、すべてをプラスに向けて考えています。また、榊原氏自身は人のやる事はやらない、見栄のつきあいは無駄であり、本当に価値のあるものをみつける時間が大切とも語ります。「人生には二つの本業がある。一つは一生やれる仕事、もうひとつは定年のある仕事。この二つを持ちなさい」と言う言葉には、本当に同感できました。経営者が夢とロマンの経営をしていかなければ社員はついてこない。これを実践している榊原氏にすこしでも近づきたいと誓う,感動の支部例会でした。
デザイン工房You服部恵子