第4支部新会員オリエンテーション(10月1日)
同友会で学んでわが社はどう変わったか

長谷川研二氏(株)創研・社長(中区栄地区)
「人生大成功!」のはずが……
当社は「我楽多文庫」という居酒屋を中心に経営している飲食店です。皆さんも経験があると思いますが、最初は現場や営業から始めました。ファンが増え始め、頑張れば利益がでます。それで会社を大きくしたり、新しい店を出したりもしました。
私の場合は店を4軒程つくって、それで儲かっていればいいな、僕の人生はこれで大成功だ、と少し己惚れていた時期がありました。しかし店が増え、社員が増えてきますと、中には賢い社員もいるんです。それで「社員には負けていられない」と思い、いろいろな訓練やセミナーに参加しました。そんな時期に同友会を薦められました。元来、誘われると何でもやりたい性格で、同友会にも入ったわけです。それが良かったのか悪かったのか、それ以来、同友会を続けています。
参加し、活動して、そして役員に
同友会というのは活動しないとダメな会なんです。同友会は「どれだけ出席するか、どれだけ参加するか、どれだけ学びの場を自分のものにするか」という会です。私は「とりあえず参加しよう」と考え、地区以外の会合にも、どこでも参加しました。
しばらく真面目に同友会に出席していますと、役員がまわってきます。役員は、会場の設営や会の進行などの仕事がありますから、役員をやりますと、例会以外にも人と触れ合う機会が増え、さらに多くの話が聞けます。こういうことも勉強になりました。中には「ああいう経営者になりたい」と思える人もいます。ですから、できるだけ役員をやった方が得をすると思います。
経営者の『道場』
「勉強しよう」という意識の中から何が生まれるかというと、「人の話を本当に聞けるか」ということなんです。人の話を聞くと大変勉強になります。ほとんどの人は、言葉ではいいことを言います。しかし、実際の会社は話とは随分違う。そうすると「この人は言っていることは正しいけれど、やっていることは違う」と。そういう話をいろいろな方とするという意味で、私は『同友会は道場』と位置づけています。鍛えたければ参加しなさいということです。同友会でこういうお付きあいをしていると、自分の持っていない知恵が必ず入ってくるんです。愛知同友会は2200名の会員がいますので、その中で仲間づくりをするというのは、社内ではできないことです。社員と経営の話をしても、知らない者同士では埒が明きません。会員同士で少し専門的な話をすると、全部解ります。そういう方がたくさんいますので、ぜひ、こういう活用もして欲しいと思います。

同じ『社長』から指摘されて
同友会の仲間は、普段は社長業という仕事をやっていますので、わがままな方ばかりです。私もその一人です。しかし、社長というのは、孤独で淋しくて、そして、社員に見栄を張って一生懸命やっています。「これでいいのかな」と思った時、同友会の会員さんの顔を見ると、ホッとするんですね。同じ仲間なんです。最初は愚痴も出ます。「社員が悪い」とか「仕事をしない」とか……。そのうちに自分が言っていることが間違っているということを、まわりの人が言ってくれます。当社は週40時間労働を達成しています。外食産業で達成している会社は上場企業でも少ないんです。どうやってやっているかというと、社員の努力で補ってもらっている部分が随分あります。本当は「忙しいからもっと働いてくれよ」という想いもあります。しかし、同友会で「そんなことやっているの。社員を何だと思っているんだ」というようなこと言われているうちに、「こうしなければいけないんだ」ということが判ってきました。できるだけ社会に通じるような、会社にしていきたいと思います。
【文責事務局・井上】
第17回全国広報交流会を愛知で開催
時代と世紀の転換期を迎え広報の新たな次元を拓こう
愛知の歴代広報委員長(現理事)がパネル討論

スタイルを一新し、交流会の原点に
愛知同友会の設営で、第17回全国広報交流会が10月1〜2日と名古屋市中小企業振興会館で開かれ、地元からの参加25名を含め、19同友会と中同協から86名が参加しました。今回の交流会は、「時代と世紀の転換期を迎え、広報の新たな次元を拓こう」のテーマの通り、これまでの交流会の形式を一変させ、1日目には「対外広報」「インターネットの活用」「きかんし作り」をテーマにした3つの分科会で、各課題を深めました。また1日目の夜には、これまでの交流会での懇親パーティ・スタイルをやめ、泥臭く・名古屋らしくということで、宴会スタイルでおこなわれました。料理は名古屋名物の「地鶏鍋」や「みそかつ」、飲み物は地酒など、全国からの参加者に名古屋を味わっていただきました。
3つの分科会で各地の知恵を交流
第1分科会「会員と地域社会の期待にこたえる対外広報活動」では、北海道同友会専務理事の大久保尚孝氏と愛媛同友会事務局長の鎌田哲雄氏が報告。第2分科会の「同友会広報としてのインターネットの活用」では、地元愛知の情報ネットワーク委員長の村上(ひで)樹氏と兵庫同友会対外報道部長の松島俊哉氏が報告。論議の中で、広報でのインターネット活用は各地の状況にあわせて進め、理念と技術の融合が大事なことなどが確認されました。第3分科会「きかんしづくりの原点と委員会内での学びあい」は、加藤昌幸福島同友会広報委員長、畠山重弘滋賀同友会広報委員長、金巨功山口同友会前広報委員長がそれぞれ報告しました。

自らが委員会で学び、自社経営に活かして
二日目の「広報委員会の組織活動と人育て〜まず自らが委員会で学び、自社経営に活かして」をテーマにしたパネルディスカッションでは、愛知同友会の歴代広報委員長が登壇。服部広報委員長をコーディネーターに、現在の理事である佐々木会長、高岡副代表理事、舟越報道部長、近藤財務委員長の4名がパネリストとして登場。愛知同友会広報委員会の歩みや、自らが委員会でどう学んだかなどを報告しました。
なお今回の交流会の詳細は、「中小企業家しんぶん」(11月5日号)の4〜6面で特集されていますので、一度ご覧ください。
理事会報告

第7回理事会報告(11/7)
◆会場愛知県勤労会館
◆参加者27名/35名
【討議事項】
議題(1)「あいち経営フォーラム」の結果
☆当日参加者485名(入金件数562件)/目標540名という参加状況。
☆分科会テーマは一過性ではなく、継続するものや深める課題もある。
☆参加集約は地区会長が責任を持って担当する。
☆報告集作成費を押さえ残金を次回のフォーラムに。
◎出された意見は実行委員会で検討する。参加集約方法は支部長会議で検討する。
議題(2)「中小企業基本法抜本改正」に関して
☆「審議のスピードがあまりにも速く、現実的な理解が伴わないうちに決定されていることに非常に不安を覚える」と政策委員会での議論が報告され、理事の意見交換がなされた。
◎「前文抜きの基本法」「アメリカにも基本法がある」「中小企業の範囲」や「基本法の具体的運用がどのようにされるのか」などの「声を上げていく」ことで、政策委員会が中同協にも意見を寄せていく。
議題(3)2000年度活動方針(素案)について
◎方針(素案)を「会員一人一人の意見を集めて、会員が作った方針」にするためにも、支部・地区で議論していくことを確認。
◎また役員選考と歩調を合わせ、議論を進めることも了承した。
議題(4)役員選考委員会
◎第1回選考委員会を11月29日に開催する。
【報告・承認事項】
◎事務所の改装工事を12月23日〜26日とする関係上、事務局の年末年始休みを12月27日〜1月4日とする。
●入会者23名
●退会者11名
●現会員数2216名
【文責事務局・福島】