活動報告

共育・労務労働合同委員会(1月17日)

地域づくりと人材育成

藤浦 光俊氏  藤塗装工業(株)
苅谷 邦彦氏  (株)インデックス

魅力的な企業づくりを考える参加者の皆さん

社員の目線で将来設計

共育・労務労働の合同委員会が行われ、15名が参加しました。昨年12月に島根で開催された共同求人・社員教育活動全国交流会に参加した藤塗装工業・藤浦光俊氏とインデックス・苅谷邦彦氏の報告から、「地域づくりと人材育成」について考えました。

藤塗装工業は、自動車部品やその他金属部品の塗装業を通して、塗装の魅力と先端技術を組み合わせた新しいモノづくりに挑戦しています。

藤浦氏は4年前に共同求人に参加し、共育講座も受講します。社員と想いを共有できていると思っていた矢先、退職する社員や仕事を負担に思う社員が出てきました。

社員の可能性を広げるために挑戦させていたことが押し付け教育だったと気づいた藤浦氏は、社員目線での将来設計や悩んでいる社員に寄り添える体制づくりに注力したいと語ります。経営指針を通して、やりがいと未来の見える会社づくりを実践することが大切だとまとめました。

あてにされる企業へ

苅谷氏からは、大手入社を希望しつつも地元で働きたいという二極化が進む若者の動向が語られました。それは、企業側の発信力不足により地元企業が認知されていないことの表れといえます。

また、多くの若者が就職段階でミスマッチに悩まされています。子供のうちから「なぜ働くのか」を考え、どんな企業があるのかを知ることができるよう、今後は小中学生をターゲットに職業観を教育していく流れになってくると苅谷氏は予想しています。

中小企業は、地域で採用することが地域貢献に繋がるという自負を持てるよう、支部・地区が主体となり、地域からあてにされる企業を多くつくっていくことが求められると言及しました。

最後に、中小企業は地域にとってどういう存在なのか、私達が地域から何を求められているのか各社が認識し、経営者自らが誇れる会社をつくることが、魅力的な企業づくりに繋がっていくのではないかとまとめました。