新産業構造ビジョンから見えるもの
池内 秀樹氏 愛知同友会事務局

自社に及ぼすものは何かを考える
経済成長に繋がる技術革新
「新たな仕事づくり 新産業構造ビジョン~中小企業に期待すること」をテーマに、事務局次長の池内秀樹氏より報告いただきました。
デジタル技術やネットワーク技術の向上に伴い、世界は大きく変化しています。様々な社会活動のデータ量は飛躍的に拡大し、IoT、ビッグデータ、AI、ロボットといった第4次産業革命技術により、社会、経済、そして産業も大転換することが予想されています。
経済産業省の「新産業構造ビジョン」は、こうした技術革新による社会の変化に乗り遅れないために、その技術を社会実装することで、自ら変化していくことの意思表示です。中小企業経営者には、この技術革新が自社の労働や雇用に何を及ぼすか、またどのように取り組み活用していくかが問われてきます。
事例として、伊勢の老舗食堂の経営者が開発したAI活用システム、画像認識AIを用いたレジ会計の自動化などが紹介されました。
人にしかできない仕事を見極める
世界情勢が大きく変わるなかで、消える仕事や新たなサービス・技術を、いち早く察知して自社経営の舵を切っていかなければなりません。また革新技術は万能とはいえませんので、人にしかできない高度な判断能力などと、機械化、システム化等との両輪を、バランス良くすみ分けていくことが重要です。自社の経営理念に照らし合わせて、正しい判断と先見性を見据えて取り組む必要があると思いました。
アクシス 河地 一夫