小さな仕事の大きな意味
山田 正平氏 (株)飛球商会

心から喜ばれるもの
飛球商会の山田正平氏は、娘さんと一緒に日本語訳に取り組んできた、トルコ系民族の古典文学『クタドゥグ・ビリグ』の翻訳本を昨年8月、御年72歳のときに出版し、夢を実現されました。
出版までの道のりは決して楽ではなく、一つひとつの単語の正しい意味を文脈と照らし合わせ、大学教授の指導を受けつつ探し続けました。出版のためにトルコ語も勉強。山田氏は、「あれほど勉強したことはなかったかもしれない」と振り返りました。
そうして完成した本、現時点では反響は多くはないといいますが、心から喜んでくれる人もいました。日本に住むウイグル人です。彼らからの気持ちのこもったお礼の言葉が胸に残っていて、こんなに喜ばれる本はめったにないと感じたといいます。
山田氏は原本をインターネットで入手し、これまで学者でさえしてこなかった日本語訳本の出版を行いました。『下町ロケット』で中小企業がロケットを飛ばしたように、これまでならできなかったことができる時代になってきていることを、中小企業の経営者として感じてもらいたいと報告を締めくくりました。