活動報告

第20期共育講座 第4講座「誰もが主人公に」(8月23日)

やりがいを通して豊かな人生を

石塚 智子氏  (有)ソフィア企画

企業づくりを語る石塚氏

第20期社員と学ぶ共育講座(26社、71名が参加)第4講座・石塚智子氏の報告を紹介します。

働きがいのある企業へ

弊社はガス会社に特化した販売促進支援の広告制作をしており、創業から30年を迎えます。始めは父の会社へ入社しましたが、女性の働きにくさを感じ、前身の企業を創業しました。

同友会で「99ビジョン」を学び自立型企業を目指すなかで、会社の強みと弱みを明確にしました。弱みは社員の多くが主婦で、働く時間の制約が多いことですが、年間を通じた販促で計画的な売上や仕事の確保、社員全員で仕事を共有し、誰でも仕事ができることを強みにしました。また社員は全員女性で、仕事において世界中の女性の価値を下げない、誇りを持って働くという意識もあるので、経営理念をしっかりと説明し、共感した方を採用しています。

社員の事情に応じた柔軟な働き方を

産業社会は、男女とも働く農業社会から、男性は労働、女性は家庭と分離された工業社会と続き、現在は情報社会と呼ばれ、ビジネスモデルの変化、大量生産から付加価値の重視、働き方の変化も議論されています。

今でも家庭では女性が家事をやらざるを得ず、時間に制約があります。しかし、男性でも介護といった事情で時間が制約されることもあります。様々な事情を抱える社員が働きやすい環境を整えることが、経営者の責任として求められています。

また、女性の活用と活躍では意味が違います。意欲ある女性社員から、「配慮」という名のやりがいの搾取をしていませんか。どのような事情でも社員が能力を発揮し、働ける企業を目指すことが持続可能な組織へとつながります。

社員と共に、柔軟な働き方を考えることから始め、誰もが人生の主人公として、仕事でやりがいを感じ、豊かな生活を送れるよう、企業づくりをしていきましょう。