活動報告

愛知県産業労働部との懇談会(9月11日)

中小企業の政策を懇談
~愛知県産業労働部長など18名と交流

初めてのグループ形式で、地域と中小企業の課題が議論される

17回目の懇談会

通算17回目となる愛知県産業労働部との懇談会が開催され、県からは吉澤産業労働部長をはじめ各担当部署より18名、同友会からは加藤会長、佐藤代表理事、人を生かす経営推進部門・経営環境改善部門の委員長等14名が出席しました。

この懇談会では毎年、中小企業経営が直面する課題を示しつつ、それに対する愛知同友会からの政策提言を行っています。今回提出した2018年度愛知県の中小企業政策に関する中小企業家からの重点要望・提言は、5月末景況特別調査をもとに取りまとめた個別具体的な要望と、同友会運動全体に関わる中長期的課題を扱った提言とで構成され、全体で210項目にわたりました。

今回の懇談会は、初めてグループでの意見交換形式を採用し、より身近な交流が目指されました。

「中小企業にとっての働き方改革~現状と課題」をテーマに、浅井勇詞氏(浅井合板工場・社長、憲章・条例推進本部長)が問題提起。縮小する業界にありながら、同友会の人を生かす経営を実践しながら、生産性向上を目指した実践模様が報告されました。

自社実践を報告する浅井氏

中小企業にとっての働き方改革とは

問題提起を受けて行われた意見交換では、「中小企業にとっての働き方改革は、労働を巡る外形的制度整備の問題ではなく、働くこと、生きることの意味と捉え直し、企業としてのあり様をどのように体現していくかが問われる問題」、「人手不足は確かに深刻だが、中小企業だからこそできる多様な人材の活躍を実現する方法が必ずある。設備投資すれば解決する問題ではなく、地域の抱える課題を自社に取り込み事業化して進めていく道もあるのではないか」など、前向きに企業変革と一体化させた議論が行われました。

懇談会終了後、開催した交流会には、県より引き続き13名、同友会より14名が出席。懇談会だけでは交流しきれない話題に花が咲きました。これにより、双方の認識をすり合わせつつ、より良い愛知県に向けて、課題を共有することができました。今後もそれぞれの立場で力を尽くしていくことを改めて確認した懇談会となりました。