▼私は2003年7月に愛知同友会に入会し、15年が経過しました。入会後すぐに父から代表を引き継ぐも、最初は何から手を付けて良いかわからず、「指針・採用・共育」という三位一体の考え方に共感し、見よう見まねで経営理念を作成。幹部と一緒に経営指針をまとめ、社内で指針発表会を始めました
▼「次は新卒採用だ」と、大卒社員がいない社内の猛反対を退け、採用活動を開始します。指針・採用は経営者の「熱」と「意志」で何とかなることもありますが、問題は共育でした。採用しても離職が続き、くじけそうになったことは一度ではありません。今、振り返れば、「指針」「採用」「共育」を別で考えていたことが、苦戦の原因だった気がします
▼「会社はどこに向かうのか」「そのためにどんな人が必要か」「それにはどんな共育がいるのか」などを一元的に考えなければいけないことに気づきました。法人設立50周年を迎えるにあたり、その考え方を修正し、採用方法も変えていきました。それ以来、離職率も低くなり、社員は活躍してくれています
▼一人ひとりに個性があり、まだまだ悩みながら共育に取り組んでいるなか、昨年、共育委員長を拝命しました。今年の新入社員共育研修会には81社から178名に参加いただきました。緊張のあまり腹痛でトイレから出られなくなった社員もいましたが、最後にはみんな笑顔で半年後のフォローアップ研修での再会を約束して終えることができました。「何のために働くか」という問いは難しかったと思いますが、永遠のテーマとして考えてくれることを期待します。
共育委員長 明石 耕作