活動報告

ダイヤモンド部会「地域づくりと中小企業」(5月29日)

循環型社会を目指す試みを紹介

田中 亨氏  NPO法人地域資源、ネットワークあいち理事長

自ら学び、理念を行動へ

ダイヤモンド部会5月例会報告者の田中亨氏は、かつて同友会で地域活性化委員長として活動して以来、地域問題に強い関心を持ち、錦二丁目まちづくり協議会、(株)愛知コミュニティ資源バンク、生涯スポーツ団体、NPO法人地域資源ネットワークあいち、おひさま自然エネルギー(株)を設立し、地域の発展に尽力されています。

田中氏は、地域づくりの具体的活動を進めると同時に、地域に関する勉強にも熱心に取り組んできました。地域を規定する、等質性(同質の自然条件や住民が共通の文化を持つ)と結節性(他共同体との密接な連携を持っている)の概念を歴史的に捉え、東海地方の地域史、地域社会史を学ばれました。そこでの吸引力、定着性、拡散性、通過地としての東海の特質など、学び気づいたこれらの視点が商店街活性化事業など、田中氏の地域づくりに生かされています。

「地域と共に」を実践

田中氏が現在最も力を入れて取り組む地域づくりは、自然エネルギーを利活用し、仕事を興し、その仕事が地域で回るようにする、循環型社会を目指しています。地域が生み出すエネルギー、仕事(資金)をその地域内で循環させるには、そこにある中小企業の存在が重要です。田中氏が中心となって進める諸活動に、同友会会員も含む多くの地元中小企業が参加しています。田中氏のこれまで培った人脈と学びが「地域と共に」の実践の輪を広げています。