調査・研究・提言

1998年度インターンシップ
学生27名(1大学)、受入企業12社

インターンシップで私が学んだこと

98_11_04八月三十一日から九月十一日までの約二週間、日本福祉大学経営開発学科の学生二十七名が会員企業十一社と事務局で、インターンシップ研修を受けました。最終日の九月十一日には研修結果をレポートとして各人がまとめ、報告会が行われました。「感想レポート」から抜粋して紹介させていただきます。(編集部)

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初めての現場で金型作り緊張と苦労の連続 菊池善真さん

((株))愛豊精機製作所にて(ダイカスト金型設計製作)

金型を作る現場での作業は私にとってみればとても危険な作業に感じた。鉄を削る鋭利なドリルに何トンもする金型など、初めは現場に立っているだけで恐かった。機械に触る時、様々な注意を受けた。一番よく言われたのは、「機械や部品はいつでも交換できるが、体だけは交換できない」ということだ。現に他の工場では指を切ってしまった人がいるそうだ。機械を操作するときはかなり緊張した。危険な作業だからということもあるのだが、鉄を削るという作業は作り直しがきかないからだ。それに百分の一ミリ単位の作業、立ちっぱなしの環境。私は研修生で五時までの勤務でもかなり疲れていたが、社員の方々はほとんど残業で八時まで働いていた。「とてもきつい」と感じたが、社員の方はみんなやりがいのある仕事だと言っていた。確かに苦労して金型をつくり終えた時の達成感は何とも言えないと思う。コンピュータで部品の設計をし、そのプログラムを「ハマイ」という機械に入れて部品の一部分を作る一連の作業を体験したのだが、自分が設計した部品が実際に完成した時の感動はとても大きかった。

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分別、回収そして経理慣れない仕事に悪戦苦闘 加藤洋介さん

((株))平沼建設工業にて(産業廃棄物処理、建造物解体)

いろいろな仕事を経験させていただきました。例えば、工場にある焼却炉の見学の時には三十メートルの煙突の頂上にも登りました。そして、分別作業も手伝いました。そこでの仕事は午前中だけでしたが、この炎天下の中で黙々と働いている人夫さんの姿には感動し、尊敬しました。また、回収作業に同行した時には、回収してはすぐに次の現場に行くということを繰り返しているドライバーの人はすごいと思い、事務の人は人数が少ないのにたくさんの業務をこなしていて、またすごいと思いました。事務所内で経理の手伝いをした時があったのですが、なかなか数字が合わず、本当に嫌気が差し落ち込んでいたのですが、三日目になったら社員の方に「ゆっくりでいいから」と言われたためか、慣れてきたのか、前ほどひどく間違える事もなくなりました。数字が合わなかった時までは、私はこのような仕事は向いていないと思い込み、社会人としてお金を稼ぐということは本当に大変だと思いました。最後に。本当に中小企業というのは、一人一人の力がとても重要であるということを肌で感じることができたと思います。