調査・研究・提言

2004年度インターンシップ
学生90名(13大学)、受入企業42社

「中小企業って魅力的!」
学生90名(13大学)が42社と事務局で研修

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充実した2週間に

98年に会員企業11社と事務局で始めた愛知同友会のインターンシップ研修も、今年で7年目を数えます。今年8月23日から2週間に渡って行われた今年のインターンシップ研修は、9月3日の修了式で幕を閉じました。今年は過去最高の参加者となり、13大学から90名の研修生を受入れてスタート。1人の脱落者もなく、「働くことの意味」などを中小企業の現場から学びました。修了式では研修生から、「社員の成長は仕事(技術の獲得)の中から生み出されてくることを学んだ」「中小企業では社長との距離が近く、社員一人ひとりが生き生きと働いていて魅力的だった」といった感想などが出された後、佐々木会長より全員に修了証が手渡されました。修了式に参加した愛知学泉大学経営学部の山田徹教授からは、「同友会のインターンシップは経営者の顔が見え、企業という生き生きとした現場を実感できる貴重な場です」というあいさつが行なわれました。

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模擬企業説明会も開催

修了式に引き続き、25社が参加し、合同企業説明会の練習の場として「模擬企業説明会」が行われました。大学関係者が見守る中、学生は積極的にブースを回り、本番の合同企業説明会に向けて「企業を見る目やマナー」を実際に体験しました。今回のインターンシップが、研修生の皆さんの今後の学生生活や就職へのターニングポイントとなったことは、間違いないことでしょう。

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2004年インターンシップを終えて

研修生を受け入れて

「教えるって、難しいですね」大島良和氏協栄産業(株)

今年初めて、インターンシップ研修生2名を受け入れました。「新卒採用時の共育システムを確立するために」という明確な受入目的がありましたが、学生にも働きがいや仕事の楽しさを学んでもらおうと、2週間の研修カリキュラムを作成してのぞみました。最初の2日間は私自身が研修を担当し、経営理念や方針、自動車業界の現状などを講義しましたが、現場での実習はすべて社員に任せました。入社2年目の社員が面倒をみたのですが、彼は「社長、仕事を教えることって本当に難しいですね。僕が一番勉強になりますよ」と、わざわざ報告しにきました。彼は、学生というまったくの素人に『仕事を教える』という経験を通して、自分の取り組んできた仕事とは何なのかに気づき、成長する機会となったことでしょう。当社では、毎年ではありませんが新卒採用をしています。しかし、新入社員への共育システムが確立していません。今回の、インターンシップ研修計画をたたき台にして、共育システムをつくり上げて行きたいと思います。2週間ではありましたが、学生も当社も共に学べたことは本当に貴重であり、来年以降もまた受け入れていきたいと思います。

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私が学んだもの(感想リポート)-抜粋

愛知学泉大学Tさん研修先(株)豊梱(豊橋地区)

研修の担当者が社長さんだったということにまず驚きましたが、いろいろな話が聞け、とても勉強になりました。自分は以前からCADに興味があり、実際に体験させてもらいました。「CADってこういうものなんだ」ということもわかり、最後に自分が描いた図面を印刷して見て、自分が成長したという実感を味わうことができました。現場体験では久しぶりに汗をかきましたが、現場作業は会社の中でも一番大切な部署だということや、現場を知らないと営業に行って質問されても答えることができないことがよく理解できました。工場見学の時には、明石社長が同伴してくれて丁寧に説明してくれました。やはり経営者を身近に感じれることが中小企業の良さだとあらためて感じました。2週間の研修はあっという間でしたが、とても充実した研修で、私の得たものは多く、その1つ1つが私の人生においても大切な意味を持つものばかりでした。

愛知淑徳大学Oさん研修先(資)豆福商店(西地区)

初日から社長さんに直接お話していただき、会社の経営方針や会社に対する想い、商品に対する想いなどを聞かせていただきました。強い信念のもとに経営をしながらも、社員からも意見をどんどん取り入れ成長していく企業の姿を拝見することができました。また、豆菓子を自社で製造している現場を見せていただいたことによって、忘れかけていたモノづくりの裏側にあるものを感じることができました。1つのモノが出来てくる工程には、数え切れないくらいの過程がありました。作られたモノを手にとる時、その過程のすべてを想像できるようになり、たった1つのモノですが、とても大切なものに思えてきました。初日に見た商品とインターンが終了日のお店の商品は同じなのですが、私の見方が変わったのです。インターンシップは初めに設定した私の課題よりも、もっと本質的な「人間としての自分のあり方」について考えられる期間になりました。これからの就職活動や人生において今回感じたこと、学んだことは、絶対私の強さになっていくと思います。

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2004年受入企業(42社と同友会事務局)

(株)石川マテリアル、イハラ鋼業(株)、岩田硝子(株)、エイベックス(株)、(株)永和工業、(株)エステム、(株)オジマ、オネストン(株)、大野公認会計士事務所、(株)カスク、(有)鎌田経営センター、(株)キタガワ工芸、(株)キャナリィ・ロウ、協栄産業(株)、(株)金原カッター、(株)ケイ・クリエイト、(株)コトジヨー、サン食品(株)、(株)三恵社、スギ製菓(株)、(株)セルビア珈琲商会、(株)総合経営研究所、(有)高瀬金型、(株)武市ウインド名古屋、東海EC(株)、(株)東海共同印刷、(株)豊梱、(株)ドライバーサービス、(株)鳥越樹脂工業、名古屋法律事務所会計センター、(株)丹羽商事、(株)羽根田商会、(株)東愛知新聞社、豊栄工業(株)、(株)マクシス、(株)松屋栄食品本舗、(資)豆福商店、(株)丸竹、(株)山彦、(株)有人社、(株)ヨシックスグループ、(株)リバイブ、愛知中小企業家同友会事務局