調査・研究・提言

2008年インターンシップ
学生62名(11大学)、受入企業37社

「働くこと」の意義に触れて~2週間の経験を今後の財産に!

キックオフ:8月18日、修了式:9月1日

愛知同友会が、大学生のインターンシップ生を受け入れて、今年で11年目になります。昨今の就職事情を反映してか、派遣大学、参加学生、受入企業とも、残念ながら2年連続で減少、今年は11大学から62名の学生を、会員企業36社と事務局で受け入れました。愛知同友会のインターンシップの特長は、①採用を前提としない、②社員でもアルバイトでもない研修生と位置づけ、そこで働く社員の姿を通して「会社で働くこと」の意義を学生が学ぶことを、主眼に置いています。

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今しかできない経験を

派遣大学、参加学生、受入企業全員が顔を合わせる初日のキックオフでは、派遣大学を代表して愛知学泉大学の森裕教授が、受入企業を代表して(有)服部庭園の服部勝之氏から、それぞれの立場でインターンシップに期待することについて報告を頂きました。2人の話に共通していたのは、「このインターンシップでしかできない経験を今後に生かせるように、自ら積極的に学んでほしい」ということでした。

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将来を考えるきっかけに

各企業での2週間の研修は、学生にとってはたいへん学びのあるものでした。研修を終えた学生からは、「仕事は8割が辛いが、2割の楽しさがあれば、辛さを乗り越えてやりがいを感じることができる(印刷業)」、「仕事を通して、結果どうなりたいかということをはっきりさせなくてはいけない(食品加工業)」、「自分の将来についてもっとよく考えるきっかけになりました(小売業)」、「部品1つでもこのように試行錯誤して作っている力強さに驚きました(製造業)」などの感想が寄せられました。最終日の修了式では、修了生を代表して3名の学生から修了スピーチがありました。3人は共通して、「2週間の経験を通して、今後の学生生活で何をすべきか」の決意を込めました。そこから、この研修が何にも替え難い財産となったことが伺えました。