調査・研究・提言

2012年インターンシップ
学生84名(16大学)、受入企業34社

就職活動を前に「生きること・働くこと」を学ぶ
~学生84名(16大学)が生きがい・働きがいを体験

キックオフ/8月20日 修了式/9月3日

印刷機の機長(一番奥)から色の助言を受けるインターンシップ生(富士凸版印刷)

働くことの価値観

今年で15年目となる同友会のインターンシップが、8月20日から11日間の日程で開催されました。

厳しい就職活動が続く中、大学や学生の中小企業への期待はさらに高まっており、愛知・岐阜の16の大学・短大から84名の学生が、会員企業33社と同友会事務局の計34の事業所で研修に取り組みました。

初日のキックオフセミナーでは、愛知学泉大学の浦上拓也教授が「人と人との関係づくりに欠かせないコミュニケーション力を身につけてほしい」と挨拶。続いて高瀬金型の高瀬喜照氏が「今、環境が激しく変化する時代の中で、人間らしく生きていく上で『人はなぜ働くのか』、その価値観を一人ひとりが研修でしっかりと見出してほしい」と、学生に語りかけました。

修了証を手にする研修生の皆さん(9月3日修了式)

研修で得たもの

研修最終日の修了式では、学生を代表して3名が感想を発表しました。

三恵社で研修した学生は「視野を広く持ち、アンテナを高く掲げて、情報を収集することの大切さを学びました」と感想を述べ、高瀬金型で研修した学生は「社長や先輩社員のお話を聞くうちに、自分自身を見つめ直す機会になった」と報告しました。

また、メーナントーヨー住器で研修した学生は「実際に現場に関わって、『今、学んでいるこの仕事が好きだ』ということがわかった。もっと深く知りたい」と残りの学生生活への抱負を述べました。

最後に、東海学園大学就職課の加藤誠課長より「2週間という短い期間だったが、キックオフの時と比べて学生の顔つきが大きく変わった。受け入れ企業の皆さんに感謝するとともに、学生にはこの経験を就職活動に生かしてほしい」とまとめの挨拶がありました。


名古屋商業高校インターンシップ(8月1~2日)
学校では学べない中小企業の魅力

実習生の地元にある太陽電化工業(株)を訪問

意識に変化

8月1~2日、名古屋商業高校の2年生2名を同友会事務局で受け入れました。

インターンシップでは事務仕事体験の他に事務局員による「学生と社会人の違いとは」や「中小企業の魅力や社会的役割について」の講座、学生の住んでいる地元の会員企業訪問などを行い、学生生活では学べない、中小企業についての学びを深めてもらいました。講座ではKJ法を使い、中小企業のイメージを出しあうことから始め、そのイメージに対して、事務局員が実際の中小企業の仕事内容や魅力を紹介していきました。

これらの講座と訪問を通して、学生からは「今まで中小企業についてあまり関心を持たなかったけれど、この機会に意識して街の中で中小企業が関わるものを探してみたくなりました」との感想を聞くことができ、中小企業の魅力や果たしている役割を実感してもらえたと思います。