調査・研究・提言

2025年インターンシップ 
学生28名、受入企業28社

キックオフ 8月18日
修了式 9月12日

中小企業の魅力を発信
私たちの考えるインターンシップ

~学生28名が2週間の職場体験

2025年インターンシップ 修了式でのグループ討論
修了式でのグループ討論の様子

誰かの役に立つために

愛知同友会会員企業28社において、大学生28名が2週間のインターンシップを行いました。

今年度は以下の3点に基づいて実施されました。①学生と相談の上、研修日程を組む。②幅広く職業体験をすることを目的とし、自宅周辺や通える研修先を配慮した上で、AIによるマッチングを行う。③多くの大学や学生が参加しやすいように会場費等負担金を廃止する。

8月18日のキックオフセミナーには学生・企業・大学から77名が参加し、(株)MRTの村田直喜氏から「社会に出る前に知っておいてほしいこと~何のために働くのか」をテーマに報告がありました。

村田氏は、人は誰かの役に立つことで嬉しさを感じられる生き物であると話し、仕事がうまくいく人の特徴として好奇心、持続性、柔軟性があることを挙げました。最後に学生へのメッセージとして「成長を他人とではなく昨日の自分と比べ、実りある人生を歩んでほしい」と語りました。

その後、グループ討論にて研修の目標を設定し、各社での研修が始まりました。

インターンを通じ受入企業も学ぶ

9月12日の修了式では、2週間のインターンシップで学んだことをテーマに、(有)小川保険事務所で研修した名古屋文理大学の伊納華凛さんが「営業に同行し、保険の仕事はお客様と一緒に安心を考えるという関係性が大切であることを学んだ」と振り返り、同社社長の小川康成氏は「インターンシップを通して若手社員の成長を実感できる」とその意義を報告しました。

(株)三井酢店で研修した名古屋産業大学の牧野航明さんは「人の想いに触れて、社会や企業の一員として働くことの意義について考えることができた」と語り、同社会長の三井哲司氏は「学生の素直な姿勢から企業側も多くのことを学んだ」と振り返りました。

研修の成果を報告
研修の成果を報告する三井氏(左)と牧野さん

学びを成果発表会へ

グループ討論の発表では「思いがけない業界とマッチングして研修前は不安が大きかったが、仕事を通して料金以上のサービスを提供する重要性や自分が働く意義を考える非常に良い経験になった」などの感想が述べられ、インターンシップを通して学生は「働くことの意義」や「中小企業の魅力」を学んだことがうかがえました。

その後は初の試みとして、有志学生がインターンシップの学びを発表し、業界研究につなげる「企業研究成果発表会」を10月16日に開催しました。(同友Aichi 586号で紹介予定)

地域の若者を育て、地域に若者を残すという視点に立ち、大学と企業と学生が連携したインターンシップをこれからも続けていきます。

写真で見る2025インターンシップ 研修風景