活動報告

金融アセスだより(第142回)

信用(与信)について

私は建築資材の卸売業と建築業を営んでおり、同友会には7年前に入会しました。ゲスト参加した例会で、資金繰りという視点から金融機関内での自社の立ち位置(格付・与信)を調べて生き残りの戦略とする報告を聞いたことがきっかけで入会し、金融の勉強がしたくて4月より金融委員会に参加しています。

ここ数年、建設業は業者不足・職人不足もあいまって弊社も新規取引先が増えています。与信に関して、新規取引する場合は必ず3期分の決算書の提出を求められます。財務内容の質問に答える中で自社の将来を説明する機会もあり、従業員雇用は将来への先行投資として納得してもらい、契約に至った事例があります。これは融資を受ける時にも説明しており、担当者の理解を得て好条件での融資につながりました。

将来性を高める

「経営者保障に関するガイドライン」再チャレンジ・事業承継問題など、以前の「不動産担保や保証に過度に依存した」融資の解消を目指す動きとして、自社の事業性・将来性を高めるためにも金融機関とコミュニケーションを取り、パートナーとしてお付き合いすることで将来を展望できると思います。

情報があふれる現在ですが、自社に置き換え実践できる内容なのかを見極め、本当に必要な情報は自ら取りに行かなくてはなりません。金融や財務の知識を学び、情報を精査する場として、金融委員会にぜひご参加ください。

斎田(株)  北村 修樹