活動報告

東三河支部 増強例会(3月6日)

職人から経営者に
~同友会で学び、家族経営から企業へ

河合 盛生氏  三和木工(株)

「家業から企業へ」体験が語られた増強例会

「家業から企業へ」体験が語られた増強例会

社長になって見えてきたもの

東三河支部では、「2月例会までに入会していただけなかったゲストへの今年度最後の一押しの場」として、毎年3月に増強例会を開催しています。今年度は会外の経営者6名を含む総勢67名が参加しました。

報告者の河合盛生氏(三和木工・代表取締役)は、同友会歴7年。今でこそ東三河青同の地区会長ですが、実は初めてゲストで参加してから入会までに3年間、ゲストで参加していました。その間に、当時社長であった父親を亡くし、「良い職人」になろうと努力してきた自分が会社を見ることになり、経営者の立場で初めて会社の弱みを目の当たりにします。そして、「同友会なら、自分の悩みに応えてくれるかもしれない」と入会しました。

社員の幸せを願い 共に育つ喜びを実感

入会してからも、仕事を求めたり、同友会用語に戸惑ったりしながら参加していましたが、地区の役員を引き受けたことがきっかけとなり、少しずつ自分が変わり始めました。役を通じて会活動に積極的に関わるなかで、スケジューリングの大切さや、リーダーとして情報を正しく伝えることの難しさ、人にお願いすることの大切さなどを学んできました。

勧められるまま参加した講座で経営指針の成文化に取り組み始めてからは、それまでは、100年続いてきた自分の会社のことを「ただ古いだけで嫌」としか思えなかったものが、100年も続いていることへの誇りと、続けてくれた歴代社長への感謝の気持ちを持つことができた、と言います。

家族の前で初めて経営指針を発表してからは、先々代の頃からの社員である叔父さんが自分を「社長」と認めてくれるようになりました。そして一昨年、初めて親族以外の社員を採用し、経営者として社員の幸せを願う気持ちと、社員と共に育つ喜びを噛み締めています。

そんな河合氏の報告を聞き、参加したゲストからは「自分も職人だが、経営者になりたい」「社員を採用してみたい」などの感想が聞かれました。また、当日は2人が入会宣言をしました。