活動報告

金融アセスだより(第102回)

整備進むも厳しい環境

「経営者保証ガイドライン」によって経営者保証を原則取らない方向性が出され、それに伴い、金融庁からは「中小企業金融をより柔軟・円滑に」とする監督方針が出されました。このように、中小企業を取り巻く金融環境は、従前と比較してかなり整備が進んできています。

しかし、金融機関の対応はすぐに変わるというものではありません。また、小さな規模の企業にとっては経営者保証を外すことは縁遠い段階にあり、まだまだ厳しい環境といえます。

最近の大きなテーマは、経営者保証や物的担保に頼らない融資をいかに実現していくかという問題です。この問題は、金融機関の目利き力とも大きく関わってきます。

「目利き力」発揮で新しい形の融資を

今期の金融委員会は、どうしたら既存の信用に頼らない融資ができるか、また、どこを金融機関に目利きしてもらうか、またどうしたら金融機関が目利きをしてくれるかを中心に委員会を進めていきたいと思います。

またこの「目利き」ポイントを説明できることは、スムーズな金融機関との付き合いに繋がっていきます。これは、私達も金融機関そして金融庁が取り組んできた、中小企業向け金融のキモでもある、「リレーションシップバンキング(リレバン)」の中小企業からの回答です。

このように金融委員会では、「中小企業の金融のあるべき姿」について、自社を取り巻く社会環境も含めて考えています。

みなさんも金融委員会で学び、「説明能力の高い」科学的に戦略が立てられ、数値で語れる経営者を目指しましょう。

徳島興業(株)  徳島 孝志