活動報告

経営指針実践講座-第2講(7月11~12日)

志がすべてを創造する

経営者自らの生き方を考える

経営者同士の討議と学び合いを基軸とした経営指針の実践編講座。7月11日~12日の1泊で行われた第2講「経営理念の検討」の概要を紹介します。

過去を学び直せば未来は変わる

1日目は京都同友会元代表理事の籔修弥氏(ミル総本社)から、「自己姿勢の確立」「経営姿勢の確立」について2つの問題提起をいただき、討論で自らの在り方や生き方および経営姿勢を考えました。

籔氏は4畳半で開業し、何度もの試練を同友会や人との出会いを通じて乗り越え、本当の人生や物事の本質に気づくことで事業も180度変わったと、自らの経験を報告しました。「過去は変えられないが、過去を学び直せば未来は変わる」「宿命を受けとめ、経世済民の使命感を持った時、熱意が宿り根源が変わって、運命を切り拓き全てが変わった」「志がすべてを創造する」など。発展か衰退かは、経営者自身が1人の人間として自己を問い直し、自らが変わる「自己姿勢」の確立が要だと熱く語りました。

その晩は交流部屋で「自らの過去や人生」「人間関係の問題」などを角度を変えて捉え直し、また「使命とは何か」「自らの命の役割」や「事業と人生の関係」など、夜を徹して話し合いました。

経営者の覚悟と責任

2日目は愛知同友会障害者問題委員長の杉浦昭男氏(真和建装)から、「共に育つ~経営者の覚悟と責任」の問題提起のもと、社員の人生と命の尊さ、個性や資質の違いと、経営者の覚悟や責任について討議を行いました。

2日間にわたって自社や自分のことをひたすら考えることで、受講者からは「気づきの質量が変わった」「今までの生き方や自分の足らない部分に気づかされた」「人間尊重といいながら自分本位で、本当は社員のことを殆ど考えていなかった自分に気づいた」「覚悟が全く足りない」等の感想が寄せられました。

8月には「社会的存在意義」を学び経営理念を作成。その理念を実現させるための方針戦略と計画を検討して、来年1月に経営指針書の発表会を開催する予定です。