活動報告

金融アセスだより(第108回)

金融委員会での学び

私は昨年度から金融委員会に参加しています。例会では、専門用語ばかりで当初は話の内容もわからず、メモをとるだけで精一杯。参加者の金融に関する近況情報も、ただ聞いているだけの状態でした。

しかし、委員会の方々に「最初は皆そうだったよ。勉強をして少しずつ知識を深め、委員会で学んだことを金融機関の担当者に質問したりするうち、担当者の見方が変わってくるよ」と励まされました。今では委員会で学んだことを自地区で発信し、地区内の税理士の会員などに質問をして、日々精進しています。

各銀行のディスクロージャーも、委員会で初めて見ました。最初は見方もわかりませんでしたが、最近では、「ここは中小企業向けに力を注いでくれているな」「地域密着型金融の推進、事業継承の経営相談と書いてあるが、どのようなサポートだろう」などと興味も出てきました。

備えあれば憂いなし

委員会で学んで以来、資金繰り表をつけています。継続することによって、一定の区分、科目に基づき、一定期間のすべての現金収入と現金支出を分類・集計し、収支の動きや過不足の実態などを把握できます。資金繰り表を毎月作成することで、資金不足となる状況を予測することもできます。資金不足になる前に、銀行から借入を行う、支払いサイトを延ばすなどさまざまな対応をとることが可能になるため、黒字倒産などの事態も防ぐことができると学んだからです。

現在、自地区で三位一体アカデミーに参加し、経営指針の作成について学んでいます。金融機関とのリレーションシップバンキングが重要視される中、私たち中小企業経営者には経営指針の作成と、それに基づく経営実践が求められると学んだからです。今後も委員会や地区での学びを通じ、共に成長していきたいと強く思っています。

(株)石原  石原 哲郎