活動報告

名古屋第5支部例会(2月23日)

誇りを持って働ける会社へ

寺西 正明氏  渡辺精密工業(株)

「もっと早く同友会に入っていれば苦労しなかった」と寺西氏

「もっと早く同友会に入っていれば苦労しなかった」と寺西氏

できることから実践

名古屋第5支部例会では、渡辺精密工業の寺西正明氏より「社員が誇りを持って働くことのできる会社へ」をテーマに報告いただきました。

同社は、ゲージや検査治具などの製作をしており、その精度は0.001ミリまで求められる世界で、最近ではMRJの部品に携わりました。今では高い技術力で評価される同社も、寺西氏が娘婿として入社した当時は社内の派閥問題や退職金積立不足などがあり、空中分解しそうだったといいます。

寺西氏が社長になるも、社員からの信頼はなく、長年働いて技術力のある社員から、定年の際に「こんな会社で働きたくない」と言い捨てられたこともありました。

そこで寺西氏は、ベテランの社員も昔は若手だったことを思い出してもらい、後進指導を頼みます。また、家族経営の良いところも残しつつ、創業家以外からの役員登用や、経理担当の社員を置くなど、できるところから変えていきました。中堅・若手・新入社員に向けては、同社での定年までの働く姿が具体的にイメージできるようにすることを心掛けました。

「もっと早く同友会に入っていれば、苦労しなかった」という寺西氏。定年後70歳まで働いていたのを、家族の同意を得ながら75歳まで続けられるようにしたいと、更なる意欲を語り、報告を締めくくりました。