活動報告

南尾張支部 経営者の集い(9月27日)

5年後の会社はどうなるか
~ビジョン経営が会社を強くする

藤掛 誠一郎氏  (株)トレネッツ

社員と関わることで、経営者の役割を再確認

自社は何屋なのか

名古屋第2支部長を務めるトレネッツ代表取締役の藤掛誠一郎氏を報告者に迎え、南尾張支部経営者の集いが開催されました。

藤掛氏は同友会の事務局員として6年間働いた後、起業しました。当時は明確なビジョンもなく、お客様の要望には「何でもやります」と、システム設計、各種通信工事、電気工事などをこなす何でも屋になっていたといいます。

ある時、お客様から「何屋さんか分からない」と言われ、電気・電話・ネットワーク全般を手掛けることから「セキュリティ工事屋」を名乗るようになります。しかし、先輩会員から「肝心なのは事業領域を見直すこと」と指摘され、行き着いたのが安心生活の創造業というものでした。すべてに安心を追求し、お客様が望む楽しい暮らしを創造する会社というビジョンが、このときに明確化されました。

社員とのビジョン共有

藤掛氏は入会後、名古屋第1青同で室長を務め、室員一人一人と向き合って、夢や悩みを言い合える関係を築きました。一方で、社員とのコミュニケーションが不十分なことに気づき、各自の良いところを綴った手紙を毎月社員に渡すなどして、次第にプライベートな話もできるようになりました。そうした中で、社員の夢や目標を応援し、達成させるという経営者の役割を再確認したといいます。

また、自社の5年後のビジョンを「愛知で一番に選ばれる防犯セキュリティの会社になる」と掲げ、3年、1年、1カ月後の目標を設定。社員とこれを共有し、ビジョンの実現に向けて共に取り組んでいるとの報告でした。

私は今回、経営者とはお客様や地域から必要とされる会社づくりを常に心がけ、社員の夢の実現や目標達成を手助けできる存在でなければならないと学びました。自社のビジョンを社員と共有することは、まさに今の自分の課題そのものであり、とても身になる集いとなりました。

(有)癒しの宿風車  斎藤 和弥