活動報告

経営指針作成編(7月12・26日)

同友会らしい経営指針
~「哲学しよう」「科学しよう」「情熱しよう」

「労使見解」を語る丸山氏

経営指針を学ぶ4つの取り組み

愛知同友会では経営指針の学びとして、全会員が1枚の経営指針に取り組む「入門編(全10支部)」、1冊の経営指針書にまとめる「作成編(県全体)」、実際に運用し指針経営実践上の諸課題を深める「実践編(県本部)」、経営者の経営姿勢の確立を掘り下げる「道場編(県本部)」と、経営者の課題に合わせた4つの場を用意しています。

特に作成編は、入門編の次のステップとして会員からかねての要望があり、満を持して今年度の開催に至ったものです。東京同友会の丸山博氏を講師に、事前課題・講義・グループ実習・事例解説の形式によりプレ発表会まで7回実施します。

第1回では経営指針の体系と労使見解、第2回は経営理念について、全8時間の学習を行いました。そのエッセンスの一部を紹介します。

社員が将来に夢を持ち、安心して働ける企業に

新テキストの経営指針体系図に「10年ビジョン」が入りました。中小企業は、どうしても下請体質や、産業構造内で弱者のポジションに甘んじがちです。ここから抜け出すためには、10年ぐらいのスパンで構想し、大胆に発想を変えなくてはいけません。

しっかりと現実を認識し、将来予測に挑戦して、努力すればできそうなロマンを社員と描きつつ、単年度きっちりやりきって一段上がると、見える景色も異なります。長期ビジョンは最初は毎年つくり直し、一段ずつレベルアップし精度を上げていくことです。同時に、社長自身や幹部の成長目標と計画、10年、20年後の社員の生活を保証し、約束できるビジョンと経営戦略と計画を立てることが大切になります。

他責では解決・発展はない

『労使見解』には、同友会と経営指針の真髄があります。他の経営者団体には決して真似ができません。

「いかに環境が厳しくとも経営を維持し発展させる責任」は経営者にあり、「英知を結集して明確な指針をつくることが何よりも大切」です。社員とのコミュニケーションギャップについても同様で、経営者が最も苦手な「傾聴」や、社員の気分感情まで受けとめ我慢して「待つ度量」、そして「現状認識の一致」へ向けた努力など、企業が発展しない、利益に波がある、社員や社内に問題があるなど、経営の全ての問題は経営者自身にあるのだと自覚することです。常にそこに立ち返らなければ何も前進しない、という幾多の実践と歴史に裏づけられた経営哲学といえます。

このような『労使見解』の時代背景、当時の経営者の丁々発止の議論、また奴隷制や人身売買や丁稚奉公の時代から近代的雇用契約に至った歴史的経緯。さらに日本国憲法と社会法の関係など、自分たちの歴史的立ち位置と現時代を生きる経営者としてのあり方を考える時間となりました。