活動報告

青同連協 青全交あいち報告会(8月18日)

永続“輝”業
~時代を勝ち抜くための企業力

服部 太志氏  (株)創円

県外の会員を含む総勢320名が集う

9月14日・15日に茨城県で開催された第45回青年経営者全国交流会に先駆けて、第4分科会報告者の服部太志氏(創円・代表取締役)に「あいち報告会」で報告をしていただきました。会場には県外の会員を含め、尾張、三河、名古屋から総勢320名が集いました。

社員は見ている

創円は精密板金加工を営む会社です。服部氏が入社した頃、社内は殺伐とした雰囲気で、人を採用しても辞めてしまうため、人手不足に陥りました。打開策としてベトナム人実習生を採用するも、仕事を教える仕組みがなく、実習生からは「モウ、クニニカエリタイ」と言われてしまう状態でした。

何とかしなければとの思いで、服部氏は社長就任を機に経営指針を成文化し発表します。ところが、社員からは「今まで言うだけで何か変わりましたか」と冷ややかな言葉を投げかけられました。

そこで初めて、自分の経営姿勢を社員は見ていることに気づかされたのです。反省した服部氏は、自分の考えを押し付けるのではなく社員の声に耳を傾け、1つずつ着実に改善に向けて取り組んでいきました。すると、「どうせ言っても無理」と意見の出なかった体制から、社員が当事者意識を持って意見を出す状態に変わっていったのです。

一人ひとりが輝く

服部氏は、今後どのような仕事がなくなり何が残るのかを常に考える必要性を訴えます。

また、同じ機械を所有していても、会社の考え方やそこで働く人の感性、経験によって機械の持つ可能性が広がることから、各社員が力を発揮できる環境を創り、一人ひとりが輝ける企業をつくっていきたいといいます。

最後に、永続企業となるためには、どんな会社を目指すのかを明確に示し、そこに向かうために時代の流れを認識し、人を生かす経営を実践し続けることの重要性を訴え、報告を締め括りました。