経営者が変われば社員も
~ひとり一人が輝く未来へ
稲葉 豊氏 (株)稲葉エネクス
自発性を促す問いかけ
南尾張支部経営者の集いではゲスト8名を含む140名が参加し、知多地区所属でガソリンスタンドを経営する稲葉エネクスの稲葉豊氏に、共育について報告いただきました。
稲葉氏は、同友会での学びを通して、社員との関わり方や会社が変わっていったといいます。社員に対して「ほめる・叱る・考えさせる」そして「認める」ことが、自身が学んできたコーチングと同友会のいう「共育」の似ている点と説明し、共育とは何かを改めて知ることができました。
稲葉氏は社員への対応で、「どう思う」とまず相手に考えを尋ねているといいます。この問いかけが社員の自発性に繋がっていくこと、そして経営者が社員のやる気や能力を引き出す環境をつくっていくことが必要なのだと感じました。
商売は「信頼・信用」
また、「理念を持たない経営者には人を育てられない」という話も衝撃的でした。
稲葉氏は、「ガソリンを売っている」と思っているうちはダメだといいます。なぜなら、理念を持っていればガソリンではなく「信頼・信用を売っている」のだと気付くことができるからです。「信頼・信用」で商売をしていると分かっている社員が気持ちのよい接客をする風土が社内に根付けば、採用した社員もそれが当たり前になっていきます。理念は会社の柱なのだと、改めて感じました。
今例会では経営者の考え・想いの変化により、会社や社員にとても大きな影響があると学ぶことができました。ゲスト4名の入会宣言もあり、多いに盛り上がりました。
和塗装(株) 井田 和之