活動報告

名古屋第4支部合同例会(1月16日)

危機感が生み出したビジョン

仁張 正之氏  (株)仁張工作所(大阪同友会代表理事)

ありたい姿を描くと、目指すビジョンが見えてくる

今ある仕事はなくなる

名古屋第4支部合同例会が100名の参加で開催されました。今回は、東大阪市で板金加工業を営む仁張工作所代表取締役で、大阪同友会代表理事でもある仁張正之氏に報告いただきました。

仁張氏は、創業者である父親から1996年に事業承継しました。大企業の生産拠点の海外移転など、様々な外部環境の変化を目の当たりにし、下請けのままでは「今ある仕事はやがてなくなる」という危機感を抱いたといいます。

自社変革の必要性を感じたころ、同友会で3~5年の中期計画を作る動きがあり、自社でも2000年~02年の「第一次中期経営計画」を策定します。その後、外部環境や自社の立ち位置を考慮しながら、3カ年ごとに計画の作成・実行を着実に繰り返してきました。当初は抽象的な計画から始まり、作成するごとに新しい視点が加わったと振り返ります。今や売上20億を超える開発・提案型企業となりました。

歩くことで道は開ける

「非連続の時代」と言われる昨今、「今」の延長で10年先の情勢を予測することは困難ですが、確実に言えるのは、自分も社員も10年歳をとるということです。そのときに「ありたい姿」を経営理念に盛り込み、自社の強みを活かして人づくりを進めることで、目指すべきビジョンが見えてきます。

いかに環境が厳しくとも経営を維持し発展させるという経営者の責任を果たすため、常に考え続けることの重要性を実感した例会でした。