活動報告

南尾張支部合同例会(7月12日)

中小企業の未来を創る
~金融行政を変えたアセスメント運動

木全 哲也氏  (株)三恵社

経営環境を改善した過去の事例を紹介する木全氏

よい経営環境をつくる

南尾張支部合同例会が約50名の参加で開催されました。報告者は、名古屋市条例推進協議会代表の三恵社代表取締役・木全哲也氏です。

2000年頃の金融機関による「貸し渋り、貸し剥がし」で私、代口のクライアント2名が自らの命を絶ってしまったことが、経営環境改善に携わる大きな動機でした。その意味でも、本例会はとても興味深いものでした。

木全氏の報告は、同友会3つの目的の1つである「経営環境を改善する」に焦点をあてたもので、自身の経営体験を通じて経営環境改善運動の必要性を訴えました。

運動の歴史を振り返る

自社のことだけでなく、地域や社会を見渡して課題を解決する大切さを改めて確認できました。

例えば、金融アセスメント法制定運動を展開したことで、全国100万名の署名を集めて国が動き、リレーションシップバンキングなどのビジネスモデルが成立したこと。

普段の例会やグループ会で互いの経営課題を出し合うことが、政策提言の成立につながっていることなどを学びました。

金融アセス運動から10年以上が経過し、参加者に若い経営者も多く、そのほとんどは当時の経験がありません。そうした人々が今回、同友会の経営環境改善運動の話に触れて感動した様子も見受けられ、こういった運動の歴史をもっと発信する必要性も感じました。

私にとって、経営環境改善運動の語り部となり、その仲間を増やしていくことが、亡くなったお2人から与えられた使命だと感じています。

(有)河合コーポレーション  代口 榮一