活動報告

AICL(仕事づくり研究会)8月29日

技術とデザイン力を磨き 新分野に挑戦

新メンバー3社の新展開とは

22名が参加したAICL(仕事づくり研究会)8月例会では、昨年新規にメンバー入りした3名より、各社の事業内容と挑戦中の新展開などについて報告していただきました。

鬼福製鬼瓦所の鈴木氏

鬼瓦専門メーカーである鬼福製鬼瓦所の鈴木良氏(碧南・高浜地区)は、縮小していく瓦市場にある中、鬼瓦に求められる細微な造形技術と、瓦の持つ「いぶし銀」の美しさや吸水性を活かし、置物や庭の装飾品、アロマディフューザーなどといった、新たな製品開発と市場開拓に取り組んでいます。

藤塗装工業の藤浦氏

藤塗装工業の藤浦光俊氏(碧南・高浜地区)は、吹付塗装や電着塗装による自動車部品などの加工技術に磨きをかける傍ら、レーザーカッティング技術を導入して複雑な板加工を可能とし、オーダーの梱包材の提案や、デザイン部を立ち上げて、立体的な看板・オブジェや美術品の制作に踏み出しました。

デザイン力を磨き個別ユーザーへ発信

アーティストリーの水戸氏

木製家具を手掛けるアーティストリーの水戸勤夢氏(春日井地区)は、商業施設の内装品を主力としており、3D5軸加工機械の導入で量産対応を可能とする一方、手作りでデザイン性の高いオリジナル家具や小物の製造販売を行っています。こうした取り組みを通じて社員の育成に注力するとともに、「木」の持つ魅力を社会に発信しているとのことです。

扱う素材の違いはありますが、3社とも既存技術の応用や新技術の導入を行い、デザイン力を磨いて、個々のユーザーに向けたオリジナリティの高い製品を開発しています。自社の強みを活かし、柔軟な発想で新たな市場創造に精力的に取り組んでいるのが特徴的でした。