活動報告

金融アセスだより(143回)

金融とは信用取引

先日、同友会の役得で西尾信用金庫理事長の近藤実氏と話をする機会がありました。その中で思い出したのが、「金融とは、金銭融通による信用取引」という言葉。何年か前に金融委員会で、当時の委員長が繰り返し言っておられた言葉です。

当時はリーマンショック後で、金融機関から「貸す理由がない」と言われたりしていました。同友会ではリレーションシップバンキングを推進しており、金融機関とのコミュニケーションを重視していました。

当時はよく分からず、金融委員会で出されたテーマを持って金融機関にヒアリングに行ったことを覚えています。それがリレーションシップバンキングの一環であるとは思ってもみませんでした。

金融機関も重要な取引先

近藤理事長と話をして、信用とは相手とどれだけ知り合えるかが重要と感じました。良いところはもちろん、悪いところや泣き所も含め、相手は自社のことをどれだけ知っていますか。また自分たちは金融機関のことをどれだけ知っているでしょうか。金融機関の経費率がどれだけかなど、「関係ない」という姿勢では信頼関係は築けません。

先日、弊社と取引のある金融機関の、弊社の担当でない銀行マンが飛び込みで来ました。その方の担当先の仕事を手伝ってほしいという内容でした。その方に弊社に来た理由を伺ったところ、その金融機関支店内で弊社のことを知っている人が多かったからと聞きました。金融機関も取引先の1つとして、特別な存在ではないといえます。

あいち経営フォーラム第3分科会では、西尾信用金庫理事長の近藤実氏と中京大学の由里宗之教授が報告し、金融機関の本音や関係づくりを学びます。金融について学びたい方はぜひご参加ください。

安藤不動産  安藤 寿