活動報告

AICL(仕事づくり研究会)(12月13日)

開発経験を中小企業支援に
~独立技術士会と合同例会

ベテラン技術士の経験談に聞き入る出席者

ベテラン技術士が講演

通算3回目となる独立技術士会と合同で行われたAICL(仕事づくり研究会)12月例会には、技術士会からの13名を含め合計31名が参加しました。

当日は、独立技術士会の伊藤文夫技術士より、「鉄道車両・鉄道関連新事業の経験を元に、中小企業技術支援に貢献したい」と題して報告いただきました。

伊藤氏は鉄道に関して幅広い分野で様々な開発事業に携わりました。開発経験として車両連結の練習装置や車両を丸ごと洗える洗浄機、線路の分岐器への自動注油装置や融雪器など、多岐にわたる実績が紹介され、ある製品が市場を独占したエピソードなどが語られました。

開発の創意と基本姿勢

次に伊藤氏は、開発の創意を出す手法として、構想を何度も繰り返すことで、蓄積した知識の中から新たな発見があるといいます。さらに、行き詰まったら名古屋市工業研究所に相談できる関係を築いてきたこと、開発を円滑にするため業務工程表を改善して見える化を図るといったノウハウを紹介しました。

また、市場・販路拡大には地方紙や専門誌への掲載が大きな力を発揮したと語り、開発の基本姿勢として自分自身が主体的にすべて行う覚悟で臨むことが重要で、専門家には最後の実現化の箇所だけ手伝ってもらうことが効果的だと強調しました。

例会では、この後も互いの事業紹介や情報交流が活発に行われ、今後も合同企画の開催や、新しい仕事づくりに向けた連携の可能性を探っていくことを確認し合いました。