活動報告

労務労働・共育合同委員会(1月8日) 安心して働ける企業づくり

同友会の学びを総合的に実践

鈴木 良博氏  オネストン(株)
明石 耕作氏  (株)トヨコン

社員の成長が会社の成長

鈴木 良博氏

労務労働委員会と共育委員会が合同で委員会を開催し、両委員会の委員長がこれまでの学びと実践を語っていただきました。

労務労働委員長であるオネストンの鈴木良博氏は、前社長の娘と結婚し、2001年に後継者候補として同社に入社しました。当時は産休や育休の制度は社内で整備されていたものの、それを利用する社員がいませんでした。そこで、長く働き続けられる社内環境づくりに取り組みます。

社長に就任した2012年以降は、産休・育休を社員が取得するようになりました。またそれを初めて取得した社員は、時短勤務ながらしっかりと仕事をし、後輩からの信頼も厚く、ベンチマークとなってくれました。そこから、女性社員が安心して長く働ける環境に変わってきたと振り返りました。

その他、メンタルヘルスやハラスメントへの対応などにも取り組んでいます。社員の成長が会社の成長に繋がるという想いのもと、長く働ける環境をあらゆる面から整備していると報告しました。

ビジョンに基づく採用

明石 耕作氏

次に、共育委員長のトヨコンの明石耕作氏は、父が創業した会社の2代目として社長に就任しました。当時の売上は1社依存の状態で、課長に抜擢した右腕の社員と「1社の売上比率を半分にする」「採用で社員の平均年齢を下げる」ことを5年ビジョンで掲げ、取り組み始めました。

大きな転機は大学生インターンシップでした。経営指針の作成とビジョンを掲げるも、社員の理解を得るのが難しくそのままだったのを大学生に説明したところ、共感してくれたといいます。

そこから新卒採用を始め、2014年以降の新卒社員は退職者がいません。全員が満足しているわけではなく、つらい時に先輩が話を聞くなどして退職を防ぐことができているのではないかと、明石氏は話しました。

こうした長年の取り組みが評価され、東三河では初めてのユースエール認定企業となりました。この認証を得たことでどういった変化が起こるのかは、また別の機会に報告したいと締めくくりました。