活動報告

「本業の深化と情報発信がカギ」AICL(仕事づくり研究会)8月28日

角谷 和行氏  (株)マエショウ
鈴木 靖明氏  (株)指只
金江 宏幸氏  エーシーネットワーク(株)

16名の参加で行われた8月のAICL例会では、前回に引き続き、昨年加入の新メンバー3名より、事業戦略と展開の報告を聞きました。

三社三様の市場創造事例を聞く

差別化戦略でトップシェアへ

マエショウ(角谷和行氏、碧南・高浜地区)は、筐体の下請け板金加工業から、筐体の内部部品である制御機器の設計・製作も行える完成品のメーカー化をめざして脱皮し、配電盤・制御盤分野で、種類や大小を問わず対応できる会社として発展してきました。

特に、屋外盤と呼ばれる分野では現在おそらくトップシェアといいます。

また、得意とする屋外盤の製作については広告看板としてのホームページを開設して広く集客、取引先を分散し、利益率の高い仕事を厳選して受注できるようになったとのことです。

課題は「自社ブランド商品」として、自家発電装置付きの防災備蓄品倉庫の開発・販売に挑戦しています。

こだわりの家具メーカーへ

指只(鈴木靖明氏、碧南・高浜地区)はもともと、障子・ふすまなどの木製建具製造を専門としていましたが、市場の縮小に対応して、建具で培った木材の加工技術を生かして、オーダー家具の市場に参入しました。

部屋1つ1つに合わせてサイズやデザインにこだわりぬく家具は、高価ですが使いやすく愛着が湧くと、好評を得ています。

この他には、新築・増改築やリフォームといった大規模な住宅工事から、障子・ふすまの張り替えやガラス交換などの細かな仕事も行っており、地元からの支持を得ています。

現在ではホームページやSNSを活用して自社を発信。BtoCだけでなく、リフォーム業者からのBtoBの仕事も新たに獲得できるようになりました。

世界と日本をつなぐ

エーシーネットワーク(金江宏幸氏、西第2地区)は、ウェブサイト制作等に主軸を置きつつ、ヨガスタジオの運営や、輸入雑貨を扱うインターネット通販を事業としています。

ヨガスタジオではインド人マスターによるヨガ講師養成や、シニア層に向けたヨガ教室を展開。ネット通販では大手ショップや日本国内で手に入る既存商品を扱わず、日本で売っていない海外のユニークな雑貨類を様々な方法で見つけ、商品ごとに独自の通販サイトを制作して発信することで新市場の開拓を行っています。

本業の強みを応用するとともに、ITを駆使した情報の受発信が、3社共通の市場創造の特徴といえ、たくさんのヒントが得られる例会となりました。