活動報告

保険代理店部会「社長が死んだら会社は?」(11月8日)

95名が参加し説明を真剣に聞く

会社と家族を守る

昨年ウインクあいちにて、保険代理店部会セミナーが開催されました。

「社長が死んだら会社はどうなる?」というドキッとするタイトルが良かったのか、95名の参加をいただきました。今回は春馬・野口弁護士事務所の松井知行弁護士(会外)に、経営者に万が一のことがあった時に「会社と家族を守るために社長が知っておくべき知識と対策」をお話しいただきました。

まず基礎知識として、法定相続人と遺留分や単純限定承認、相続放棄についての解説からスタート。経営者の死亡によるリスクと遺産分割協議や相続放棄について、わかりやすく解説されました。

特に個人保証や連帯保証の相続に関する誤解が多いことがわかり、会場がどよめいたり、大きくうなずく参加者の姿が見られたりしました。自社株の承継や議決権にも話が及び、松井氏から具体的な対応策が話されました。

また、保険代理店部会員からは生命保険の活用術も伝えられ、多くの皆様の関心を集めていました。

形のない資源を残す

今回、印象に残ったことは、目に見えにくい資源、つまり経営理念、信頼関係、職人の技術、人脈、顧客情報、営業秘密といった様々な「資源」を経営者1人が抱え込んでいては、事業は承継できないということです。

企業の永続性を高めるためにも、事業承継の準備には早めに取り組むことが大切です。何の準備もなく代表者が死亡すると、家族や社員に重大なリスクを負わせてしまうことを、学んでいただけたと思います。

(株)トータルサービスネットワーク  樋口 義高