活動報告

西尾張支部 経営者の集い(10月8日)

課題解決のヒントは同友会にあり

宇佐見 孝氏  宇佐見合板(株)

「同友会は会社を良くするための会」と宇佐見氏

人を生かす経営を実践

同友会へ入会し、会社の目的である経営理念「知恵と工夫を活かして価値創造に挑戦し社会に必要な会社であり続ける」を成文化した宇佐見孝氏(宇佐見合板)を報告者に迎え、西尾張支部「経営者の集い」が開催されました。

同社は父親が創業し、宇佐見氏は2代目です。同友会に入会する前、周りから父親の真似をしていれば大丈夫だと言われていたそうです。

しかし、宇佐見氏が35歳の時、先代から「この儲からない仕事をやめたい」と言われます。人を雇うことは、その人の人生に責任を持つことであり、先代の発言はあまりにも無責任だと思い、「人を生かす経営」と自社のギャップに悩みました。同友会で、会社は経営者次第で変わることを実感し、宇佐見氏は学んだことを実践し始めます。

異業種から学ぶ

同友会では、異業種の会員から多くのことを学べたと、宇佐見氏は振り返ります。自社の業界では常識だと思っていたことも、他者から見ると非常識だということに気付かされたと言います。

また、同友会の魅力の1つは会社訪問にあると強調。設備が動いている昼間に会社を訪問し、上手くいく理由までよく聞くことで、自社で生かせるヒントを持ち帰ることができます。同友会は異業種の会であり、競合関係にない人が多いため、本音で様々な話を聞くことができます。

「皆さんは経営者ですから、社員は言うことを聞いてくれます。しかし、同友会では立場は対等であり、自分が言われて嫌なことでも指摘されます」と宇佐見氏は語ります。会員から学び、同友会の生の情報から自社の行動に落とし込み、5年、10年先を見て、経営者しかできないことをやらなければいけない、と参加者に訴えかけます。

宇佐見氏が同友会に入会した理由は、自分も会社も変革したいという想いからだったと言います。「同友会で経営者の生の情報から学び、成長し合える仲間になりましょう」と報告を締めくくりました。