活動報告

2022年度インターンシップ事前準備会議(5月13日)

中小企業の魅力を発信
~働く意義や楽しさを

企業と学校の双方でインターンの目的を確認

それぞれの視点での学び

愛知同友会は1998年より大学生向けのインターンシップ研修(以下、インターン)に取り組んでいます。仕事の全体像を伝えることで働くことの意義や楽しさ、中小企業の魅力などを伝えています。今年度のインターンに向け企業と学校が相互に意義を確認する「事前準備会議」がオンラインで開催され、学校関係者、受入企業、学生実行委員の61名が参加しました。

夏目学氏(夏目デザイン代表取締役)は「学生にも社員にも、感謝の気持ちを持って働いてほしいと思っており、研修期間を通じて学んでもらっている。自身も学生から学び、経営者としての成長ができ、会社も変化してきている」と語りました。

また、昨年の研修生を代表して愛知同友会事務局で研修を受けた藤田昂大氏(名古屋経済大学4年生)が「なぜ働くのかという点を聞き、自分なりに深めることができた。与えられる立場の学生から、自ら想像し創ることができる社会人になるために、インターンの経験を生かしていきたい」と報告しました。

同友会で取り組む意義

グループ討論では、企業と学校でインターンに取り組む目的、どのように地域の若者を育てていくか、2週間の研修での研修生との関わりについて話し合いました。

最後に愛知淑徳大学教授の浅井敬一朗氏より、「学生の就職活動の早期化は深刻。インターンシップの数も年々増えている中、同友会の2週間行う研修では企業の現場で経営者から直接経営理念を聞くことができる。学生には働く中で大切にしたいことは何か、言語化できる力を身に付け、自分の意見を持ってほしいと考えている。また、人を生かす経営を推進している同友会には、ハラスメントへの対策など人を大切にしていることをもっと周知してほしい。学校側も学生が1、2年生の時期から『働くとは何か』を考える機会をつくっていただきたい」と、インターンへの期待が語られました。

今年度は受入企業45社で、18校から約100名の学生を受け入れる予定です。1人でも多くの学生に働く楽しさや意義を感じてもらえるよう、中小企業の魅力を発信する取り組みを進めていきます。