「役員」の定義や実践を学ぶ
宇佐見 孝氏 宇佐見合板(株)
大野 正博氏 (有)中部製作所

自主的に地区外へ
名古屋第3支部の行事として、役員研修基礎講座を対面にて開催しました。この会合は、同友会の理念や組織、会のそもそもの目的を知るとともに、同友会での学びと実践のサイクルを繰り返してきた会員の報告から、会での活動の仕方を見直し、「役員」の定義や自社・組織のこれからを考える目的で、企画されました。
報告者は、宇佐見合板の宇佐見孝氏と、中部製作所の大野正博氏の2名です。
宇佐見氏はまず、一部のみ取り上げられがちな同友会理念の全容について説明。その上で、中小企業は「人」の個性や潜在能力の発揮による差別化でしか生き残れないこと。地区外には優れた経営者が多数おり、そうした全国の方々と自主的に知り合っていき、そこでの学びを社内での投資という形で価値へ変えることなどについて、お話しいただきました。
自社の成長と会の発展に
大野氏からは、「会内で役を引き受けた時が、会社を変える機会となった」と、その時に実践した就業規則の作成や経営理念の見直し、新卒採用といった実践事例を紹介。それらの実践が結果的に「三位一体の経営」へとつながっており、役を受けて活動することが自社のためになり、積み重なって同友会のためにもなると話し、「自社や自らの成長のために、役を引き受け活動しよう」と締めくくりました。
当日は小グループ長から地区会長まで、様々な立場の役員が参加しました。一役員としての悩みを共有し、これからどう学び実践するか、盛況な議論が行われました。
最後に、担当役員のトリオの加藤久和氏より、「『良い話だった』で終わらせず、具体的に何を学びどう実践したのか、1年後に結果を報告し合えるようにしよう」と、学び・実践・報告のサイクルを強調いただきました。
役員研修大学への案内も見据え、第2回の基礎講座開催を予定しています。