活動報告

どうゆうき

▼本紙で昨年10月号より「学ぼう、なくそう、ハラスメント」が連載されています。このコラムは今年度の協働共生委員会の活動である「ハラスメントミニ学習会」に基づくものです。学習会では4月から、パワハラ・セクハラ・マタハラ・アンコンシャスバイアス・テクハラ・カスハラ・マイクロアグレッション・承認欲求・現状のハラスメントデータなどをテーマに取り上げてきました

▼1年を通して学んだのは、呼び方は何であれ結局、力の差のあるところで強い方が弱い方を押さえつけようとした時に起こるパワーハラスメントであることです。その力とは権限であったり、一般的な価値観の優劣であったり、知識量やスキルの差、金銭授受の関係などのもとで生じます。企業の現場だけではなく、社会や家庭でも力の差は生まれます。どこでもハラスメントは起こるのです。では、どうしたらそれをなくせるでしょうか

▼学習会では、相手を理解する、自身の囚われた価値観に気づく、1つのものさしで力関係を決めつけないことを学びました。そして、一人ひとりを尊重する気持ちを持つことが最も大切だと痛感しました。同友会は「人間尊重経営」と、人間として基本的なことを標榜していますが、これほど実践が難しいものはありません。「人を尊重する」ということは具体的に何をすることか話し合い、少しずつ行動を変えることがハラスメント対策になります。協働共生委員会だけでなく、人を生かす部門の各委員会はそこを深めています。皆さん、委員会に参加して意見交換しましょう。

協働共生委員長  磯村 裕子