活動報告

広報部会(10月2日)

「情報創造」を学び「伝力」を養う

~自社の発展とともに中小企業の情報を地域へ発信

宇佐見 孝氏  宇佐見合板(株)

地域との連携事例を紹介する宇佐見氏

「伝力」「巻力」「行力」

今月の広報部会では中同協広報委員長の宇佐見孝氏に「伝力」の必要性を広報という切り口で広報委員に向けて報告していただきました。

宇佐見氏はまず、伝力の原点が、①伝力(伝える力の大切さ)、②巻力(人を巻き込む力)、③行力(実行する力)であり、すべての事柄は伝わらなければ何も始まらないと説明しました。

さらに宇佐見氏は伝えることの重要性と、その情報源である情報を取り込むこと、情報をただ伝えるのではなく、伝える側に向けて情報そのものを価値創造として変換する能力もまた併せて必要だと強調しました。

地域とつながり、共に発展

また、地域との共生の中でどのようにしたら同友会の認知を高めることができるのかについては、中川地区会員が共同で現在取り組んでいる中川運河再生プラットフォームの事例、中川区の中学校とのインターンシップの受け入れ事例の成果等を紹介。地域にある資源を地域で活動している中小企業の経営資源と上手くリンクさせることで、地域活性化につながる可能性を示しました。

最後に宇佐見氏は、地域が良くなるには地域の雇用の安定が必要で、そのためには人の流出を防ぎ働く場を地域で維持することが第1だとし、企業発展もまた人材で決まることから、「地域の課題がよくわかる中小企業の発展こそが雇用の創出につながり、企業発展にもつながる」と強調。さらに、同友会をより理解しその運動を社会に向けて発信することが広報活動であり、「広報を学ぶことで自社が良くなる。それにはやはり行動が最良の手段だ」と語り、報告をまとめました。

今回の部会で学んだことは奥が深く、また成し遂げるのは簡単ではないと思いますが、まずは伝える力「伝力」を養うことから始めてはいかがでしょうか。

(株)小島良太郎商店  小島 英一郎