活動報告

総務・情報部門(6月4日)

DX成功の鉄則
~DXセミナーを開催

吉田 信人氏  ちかと経営研究所

セミナーで紹介されたDX成功の事例より

基本から実践事例まで

総務・情報部門主催でDXセミナーが開催され、対面とオンラインから53名が参加しました。会外講師の吉田信人氏(ITコーディネータ)より「DX成功の鉄則~なりたい姿の明確化から」と題してお話しいただきました。

DXとは、デジタルを駆使して組織・文化・従業員の変革により競争優位性を確立することです。こうした経営やビジネスを変革する目的のため、ITをはじめとしたデジタルを活用するという説明から始まりました。

成功事例では、まず省力化の限界に挑戦したラケット会社を紹介。同社では社員1人で4役をこなし、データベースを活用して顧客ごとに商品をカスタマイズしています。また、顧客利便価値を追求した図面支給による少量部品製造会社では、ワンストップ、短納期、最速見積もりの取り組みを進めています。

業務の見える化

デジタル化の一歩は業務の見える化であると吉田氏は強調します。まず行うことは、あるべき姿の見える化です。そして今できないことや理想とのギャップをIT技術で埋め、省力化を行い顧客利便価値を追求します。アナログからデジタルデータへ移行させるデータ整理も重要です。

また、DXを阻む「2025年の崖」については、レガシーシステム、多重入力、業務の属人化が引き起こす障害で、現場が混乱する可能性があるといいます。その対応にはITベンダーとの業務理解の共有と、裏の競争力である知的資産を明らかにすることが肝要です。

最後には、将来必要な知的資産についてITで解決を図り、パッケージ、カスタマイズ、ローコードツールを駆使し、提案依頼書(RFP)の相見積もりを取って、開発を進めていく提案が出されました。