活動報告

広報部会(2月16日)

家庭の「見えない痛み」と地域の「困りごと」から新市場創造

支部取材発表(4)
(西尾張支部、名古屋第2支部)

新市場創造のヒントは身近にある

共働き世帯を支える「おうちごはん」宅配

2月の広報部会では「新市場の創造」をテーマに、西尾張支部と名古屋第2支部が企業取材発表を行いました。

西尾張支部が取材したのは一宮西地区のHAPPY-Weekday(岩道志織氏)です。主力事業はサブスク型の手作り惣菜サービスで、冷蔵の状態で家庭に定期提供しています。岩道氏は大手メーカーで管理会計の経験を積んだ後、出産を機に仕事と家庭の両立という厳しい現実に直面。「なぜ女性は仕事か家庭かを選ばなければならないのか」という苦悩が創業の原点となりました。拠点は共働き世帯の多い一宮市の住宅街に置き、子育て中の女性スタッフ4名が4時間で1日650食を製造。大手が「お店の味」を目指すのに対し、薄味で素材を生かす「お母さんの味」で勝負し、手間ゼロで罪悪感もゼロという独自のポジションを確立しました。今後は移動販売車構想で地域の生活インフラへの進化を目指すといいます。

地域の人々との縁から幸せの輪をつなげて

名古屋第2支部が取材したのは千種地区のリングス(佐藤大貴氏)です。サーティワンアイスクリームやサブウェイなどの飲食フランチャイズを展開し、年商8億円、従業員250名を擁します。経営理念は「関わる全ての人を幸せにする」。幼稚園教諭の経歴を持つ佐藤氏は、創業期の苦い経験を糧に、数字に裏打ちされた経営へと舵を切り、経営者として大きく成長しました。新市場創造の取り組みは3つ。千種区役所仮庁舎へのサブウェイ出張販売、高校生とのコラボ商品開発、キッズショップでのサンドイッチ手作り体験で、いずれも地域の困りごとや相談を起点に、既存のオペレーションと強みを活かして展開しています。明確な判断基準のもとで出店し、社員が自発的に動く組織を実現。採用コストは業界相場の6分の1以下という成果を上げています。

パネル討論では、新代表理事予定者の明石耕作氏が重視する「経営指針の実践」を軸にした取材活動の展開が議論されました。まとめとして、両社に共通する「人への深い関心」が指摘され、この学びを各自の経営に持ち帰ることが広報部会の使命であると締めくくられました。