活動報告

広報部会(8月24日)

経営指針にAI・DXを活用

~AI時代に、経営者として何を考え、どう実践するか

加藤 三基男氏  サン食品(株)

オンラインで80名超が参加
オンラインで80名超が参加

圧倒的な効率化に

8月広報部会はオンラインで開催され、サン食品の加藤三基男氏(DX・AI研究会代表、瑞穂地区)に報告いただきました。

同社のAI導入過程では、あるベテランのパート社員が「この歳でAIはとても無理。もっと若い人で考えてください」とこぼしたそうです。これを聞いた加藤氏は、無理強いをしなかったといいます。

では、どう広げたか。圧倒的に面倒な業務だけは少し強引にAI化しました。FSSC22000(食品安全システム認証)の会議体は議事録の量が多く、年1回のマネジメントレビューは1年分の記録をまとめる資料づくりに1週間かかっていました。これを音声から文字起こしし、前年の資料をもとに決まった書式でAIにまとめさせると十分足らずで形になります。持ち回りで議事録を書いていた社員が「これなら楽だ」と受け入れ、今では朝礼まで自動で議事録が残り、誰が何を言ったかが全て蓄積されているといいます。

楽になる点を見せつつ好奇心を刺激する

一方、そうした仕事以外ではAIを押しつけません。社長が自分で作った資料が思いのほか良い出来で、嬉しくなって社員に見せる。「綺麗ですね、どうやったんですか」と会話が生まれ、AIへの興味が広がる。やがて社員同士が成果物を自慢し合うようになり、自腹でAIの有料プランを検討する社員まで現れました。

最も反発していた前述のパート社員も、輸出貨物の荷崩れクレームに悩み、自分でAIを使って「上積み厳禁」のステッカーを作って貼ったところクレームがなくなったそうです。SNSを通じて「思ったより簡単にできました。このような仕事は楽しいです」とメッセージが届いたといいます。

「『使え、使え』ではなく、楽になる点を見せながら好奇心を掻き立てる」と加藤氏。経営者自身の使い方から組織への広げ方まで、自社に引き寄せて考えられる部会となりました。