同友会らしい黒字企業
~東・西・南尾張支部取材発表会
窮地から得た気づき
9月の広報部会は津島市で開催されました。「同友会らしい黒字企業」取材発表会、最終回は尾張の3支部による発表でした。
東尾張支部からは、鉄筋加工業のウサミ建工。社長の宇佐見淳氏は2001年創業と同時に同友会に入会するも、あまり参加せず5年で退会。2011年に再入会し、今度は本気で取り組みますが、社員から信頼を得られず、またクレーンが隣家に倒れる大事故もありピンチに陥ります。そのとき社員が立ち上がる姿を見て、自分の考え方の間違いに気づき、労使見解に答えを求めました。昨年からは共育講座に参加し、今は社員が最も慕う社長となり、業績アップを続けています。
苦情から新ビジネス
西尾張支部からは、ビルメンテナンス業のマスケンサービス。社長の舛田健太氏は、「頼まれごとは試されごと」と常に素直で前向きな姿勢で顧客の信頼を得て、クレームから新ビジネスを創造しています。どこまでお客様に最高のサービスを提供できるか、会社の器は経営者次第と考え、経営者の姿勢の確立、経営指針の成文化と実践、共育の重視と同友会の学びをバランスよく実践し、高い信用力で社員との信頼関係強化と事業の発展に繋げています。
南尾張支部からは、自動車修理業のブリセンモーター。社長の村瀬実誉氏は、「ブリキ屋仙ちゃん」と呼ばれた先代からの信用を尊重し、成岩地区でブリセンの屋号を守り続けるという地域に根ざしたビジネスを大切にしています。外部環境の変化を克服するため同友会に入会し、今では共育を重視した経営でCSの強化を達成しています。
いずれの企業も、経営者の豊かな個性と同友会での深い学びの実践が、取材発表から伝わってきました。
ベルエアー(株) 粟津 啓介