45年間の旅人生
~ちょっぴりお得な裏ばなし
寺西 正氏 (有)旅工房
障害があっても旅を楽しめる旅行会社に
ダイヤモンド部会は、同友会の知恵袋である60歳以上の会員が、報告によって自らの人生を振り返り、参加者の豊かな学び合いの場となっています。1月例会では、旅工房の寺西正氏に報告いただきました。
寺西氏は、自身の病気がきっかけで会社を立ち上げようと決意したといいます。入院中、お見舞いに来る人が楽しそうに旅行話をしているのを耳にし、「障害があっても旅行ができる旅行会社をつくりたい」と思ったのだそうです。
寺西氏は退院後、25年間勤めた大手旅行会社を辞め、50歳で旅工房を設立しました。そこでは工夫を凝らし、大手には真似のできない旅行プランを作成しました。例えば、1日に何度も血液の入れ替えが必要な人工透析の患者でも国内外に旅行ができるよう、現地や飛行機内で血液の入れ替えができるようにしたり、車椅子利用者でも気兼ねすることなく旅行を楽しめるような仕組みを考えたといいます。
例会ではその他にも、旅行業界の裏話や、旅行の際に役立ちそうなさまざまな情報が披露されました。また、部会が開催される数日前に起きたスキーバス転落事故の背景なども語られました。
45年間、旅行会社に関わってきた寺西氏だからこそ話せる報告に、参加者は興味深く聞き入りました。