活動報告

どうゆうき

▼中小企業憲章を一口で言うならば、日本中の中小企業で働く社員とその家族たちの、幸せ追求の理念と原則であると考えています。一方、中小企業振興基本条例は、もっと身近な地方の特色を活かした街づくりの姿が織り込まれていることが大切です。ですから通り一遍の条例ではなく、自動車、工作機械、瀬戸物、林業、農業、漁業といった、各地方の特色を生かした条例づくりが肝要となります

▼憲章も条例も、出来てしまえばすべてがうまく回るというわけではありません。その憲章、条例をどのように活用していくか、その検証の場をどのように作っていくかが大切といえます。つまり、条例制定の活動においては、自分たちで考えて細部を作り込んでいく発想が必要だと思います

▼世の中には、どんなすばらしい能力の持ち主であっても、自分だけ、自社だけの力ではいかんとも解決できない課題があるはずです。それらの課題を、他団体や行政の力も借りながら解決していく謙虚さが必要になってくるのです。「自分の会社さえ良ければいい」「愛知県さえ良ければいい」というものではありません。日本中の中小企業、小規模企業が元気になってこそ、そこで働く人や関わる全ての人々の幸せにつながっていくのです

▼「理念を追求しながら政策を完成させていく」、こういった考えで出来上がる憲章が本物だと思うのです。故赤石義博さんが常に言われていた「生きる」「暮らしを守る」「人間らしく生きる」を追い求めることが、憲章の着地点であると信じています。お互いに切磋琢磨していきましょう。

副代表理事  豊田 弘