活動報告

第17期役員研修大学 第8講座(12月19日)

同友会理念と対外活動

宇佐見 孝氏  宇佐見合板(株)

対外活動の歴史から未来を予測する先見性が見える

対外活動の歴史から未来を予測する先見性が見える

第17期役員研修大学第8講座、宇佐見孝氏の報告を紹介します。

価値創造のための情報とは

愛知同友会の対外活動は、人間が人間らしく豊かに生きられる社会をめざす同友会運動や、中小企業の実態を伝えることを目的とし、1994年に「情報発信基地になろう」と掲げて始まった景況調査を皮切りに、本格的に動き出しました。

当時の同友会の会員数は2500名ほどでした。ファックスによる景況調査は回答数が少なく、信憑性のある情報が発信しづらかったといえます。インターネットが普及するのに伴い、それを利用した会内の情報化や対外広報活動など、地道な努力を幾重にも重ねてきました。現在は会員数が4000名を超え、行政や報道機関から「中小企業のことなら同友会」と信頼される存在となってきています。

同友会の対外活動の歴史を紐解くと、情報を収集・分析・発信し、未来を予測する先見性がうかがえます。私たち経営者も、無数にある「情報」の中から有益なものを収集・分析・発信し、「価値」に変えていくことが重要です。

経営者は広告宣伝塔

皆さんは、自社の強みを3分間でPRできますか。中小企業の弱点は、営業力や宣伝力だと言われています。私は、経営者こそ会社の一番の広告宣伝塔であるべきだと考えます。

ホモサピエンスは他の猿人と違い、「言葉」で仲間とのコミュニケーションがとれたから絶滅しなかったと言われています。つまり「伝える力」とは、人類の進歩発展の中で与えられた素晴らしい力なのです。

会社の良さや経営理念を、社員や取引先、地域社会にいかに伝えられるかが企業経営の要です。また、自社の事業領域の把握や、情報を発信する媒体選びも大変重要です。