活動報告

どうゆうき

▼なぜ今、「働き方改革」なのか。それは、私たち男女共生委員会が発足当時から課題として掲げ学んできた、労働人口の減少による日本という国自体の生産能力低下の懸念が、いよいよのっぴきならない状態となってきたためです

▼3、40年前と違い、男性だけでなく女性や外国人、高齢者や障害を持った方など、様々な人材を生かす風土を構築し、労働力を確保していくことが、企業を維持するために必須となってきました。これまで主な労働力として見られていなかった人材を生かす考え方や手法こそが、男女共生委員会が課題としてきた「ダイバーシティ経営」なのです

▼弊社の中途採用でも、5年前と比べて応募者が会社に求めることが顕著に変わってきたことを実感しています。以前は「どんな仕事に就きたいか」という視点で会社を選ぶ人がほとんどだったのですが、今は「良い環境の会社で働きたい」という人が圧倒的に多いのです。業種や仕事内容や給料より、働きやすい環境が整っているか否かが、会社を選ぶ基準になっているということです

▼これは女性に限ったことではありません。リクルート社が行った新入社員への意識調査でも、「家事や子育ては妻との共同作業」と考える若い男性が増えており、短時間で効率よく働き、仕事と家庭のバランスを重視する「生産性の高い働き方」を求めて会社を選ぶという結果が出ています。こうした風土や環境を構築し、浸透させるのには時間がかかります。少しでも早く仕組みづくりに着手する会社が増えることを切に願います。

男女共生委員長  倉田 満美子