活動報告

第18期役員研修大学 ―ガイダンス(4月24日)

「同友会らしい」先見企業づくり

佐藤 祐一氏  (株)羽根田商会

改めて県方針の意義を語る佐藤氏

労使見解に基づいて

同友会理念を学び、実践して地区・支部で「語り部」となっていただくことを目的とした役員研修大学が、今年度も開講しました。

4月はガイダンスとして、佐藤祐一代表理事より改めて県方針を説明いただき、「同友会らしい」とはどういうことか、また今後どうした企業づくりが求められているかを再確認しました。

同友会では指針・採用・共育といった三位一体経営が取り上げられていますが、その土台となるのは人間尊重の考え方と労使見解です。この労使見解こそ「同友会らしさ」そのものであり、戦中戦後の厳しい外部環境を経験して血の滲むような苦悩から生み出された先人の考えをしっかりと学ぶことで、経営者と社員の相反する利害を乗り越えた、全社一丸体制が構築できると報告しました。

主体者としての自覚を

現在、そしてこれからは技術や人口、価値観はますます大きく変化し、佐藤氏はこれを「非連続の時代」と呼びます。そのような時代で情勢を正しく分析し、企業の将来像を示すことは、経営者の責任に他なりません。ただ、それを実行に移すのは社員です。

社員の自主性を発揮させ、生きがいを与える、労使見解の精神を軸にした「人を生かす経営」に取り組むこと。また、それを下支えする就業規則や賃金規定といった社内環境を整えることが必要です。会員企業1社1社がそれを実現して、取引先や地域からあてにされる企業となり、より良い社会をつくっていくことが呼びかけられました。

役員は同友会運動の主体者であり、自主的に行動する姿勢が求められます。役員研修大学を通して同友会の本質を学ぶとともに、その学びを実践・発信し、経営に活かしていくことが期待されます。