情報創造と先見企業を体験的に学ぼう
~尾張各支部・名古屋第1支部編
企業訪問の取材発表
8月の広報部会では「先見企業を体験的に学ぼう」をテーマに、東尾張、西尾張、南尾張と名古屋第1の各支部から推薦された4企業への取材発表が行われました。今回は岩倉市で開催したこともあり、地元の東尾張支部に所属する会員など多くの方がオブザーバー参加していただきました。
まずは、東尾張支部のコネクトエンジニアリングです。下請けからの脱却と自立型企業を目指し、市場創造を考えた同社はキャンピングカー市場の成長を予測して店舗展開を進め、更にはオーナー制度を導入しています。
次に、西尾張支部のハグリネット。名入れボールペン販売を行う同社は、インターネットでの注文当日に発送するという、メーカーでは対応が難しいニッチな市場で高い占有率を獲得しています。
続いて、南尾張支部からはspicサロン東海店です。トータル美容に独自性を見出す同社は、カットを中心にネイル・マッサージ、ヘルスケアに至るサプリメントの提供を行っており、スポーツジムの併設も目指しています。
最後に、名古屋第1支部のラクネット。新車や中古車をオークション会場から落札店へ納車したり、デモカーや企業クルマ店舗間で移動させたりするなどの自走陸送で各種車両を納車・引取・移動や、特殊車両の回送業務も行う同社は、新たなサービスとして駐車場の駐車代行(パレットサービス)などを行い事業の幅を広げています。
情報の分析と活用
これらの企業に共通するのは、とりわけ先進的な業界や急激な変化の時代に生まれた新たな産業ではなく、同業他社との熾烈な競争を強いられている業界において、経営者が独自に集めた情報を基に精査・分析し、可能性が見込める市場を開拓すべく自社のサービスを進化させたとみられる点です。
今例会で共有した情報をそれぞれが各支部・地区に持ち帰り、他の会員にわかりやすく伝えることも、広報部員の大切な役割の1つです。見聞きした情報を、ひと手間かけて伝えるべき相手に的確に伝えることが、広報においては重要であり、自社で情報戦略を進める上でも参考になる学びだと強く感じました。
(株)小島良太郎商店 小島 英一郎