活動報告

第18期役員研修大学 第6講座(10月16日)

政策活動と憲章&条例

同友会の歩みを説明する和田氏

和田 勝氏  (株)トータル・サポート 瀬戸

会設立の思いと目的

第18期役員研修大学第6講座では、「政策活動と中小企業憲章・条例」とのテーマで、政策委員長の和田勝氏より、同友会を含む、戦後の中小企業団体の歴史をまずお話しいただきました。

大企業を優遇し、中小企業へ窮乏を強いる政策に反発して、「自主的努力と団結で中小企業の力を高めよう」と立ち上がったのが同友会であり、この想いは「自主・民主・連帯」の精神と共に、設立趣意書に盛り込まれています。

中同協第5回総会で定められた「同友会3つの目的」でも、「自主的」が全文に見られ、これまでいかに自主性が阻害されていたかがうかがえます。また、中小企業全体の利益を図っていくことが掲げられており、同友会は自社の発展だけを考える経営塾ではないと、会の目的が強調されました。

一人ひとりが主人公

同友会の政策運動は会理念に基づく自主・自立の運動であり、一方的に迎合・反対するものではありません。学習・提案し、自らを律した上で協力を求めていくものだと、金融アセス運動・中小企業憲章制定運動の事例を説明しました。

特に憲章については、同友会の草案を取り上げて、専門家に依存せず、中小企業家が自らの社会的意義を自主的に議論した結果であり、これを基に会員一人ひとりが主人公として、各地域の条例制定に取り組むこと。記載されている指針を自社に置き換え、実践する必要性を述べました。

私たちが目指すのは万人が豊かに働ける社会、いわば中小企業への正当な評価がされる社会づくりであり、そのためには知識を得るだけでなく会での学びを実践し、自社をより良くしていくことが不可欠といいます。そうした自社努力を意識し、経営環境の改善を始めとする3つの目的の総合実践に取り組んでほしい、と報告をまとめました。