活動報告

第18期役員研修大学 第7講座(11月20日)

情報創造と対外活動

継続した取り組みが中小企業の立ち位置を上げる

宇佐見 孝氏  宇佐見合板(株)

中小企業の実情を把握

同友会理念と対外活動とのテーマで、第18期役員研修大学第7講座を行いました。報告者は、宇佐見孝副代表理事と内輪博之専務理事です。

まず宇佐見氏より、広報部や報道部等、情報に関わる様々な部門の取り組みを説明いただきました。いずれも役割毎に設けられており、とりわけ景況調査では、中小企業の景況感や設備投資、賞与の状況等、他では分からない中小企業のデータが集められています。宇佐見氏はこれを自社の経営に役立てたり、マスコミに対する大きな武器として、関係づくりに生かしたりしていると話します。

これらの部門も、初めは手作業によるFAX送信から始まりました。多くの失敗を経て、ホームページの整備や「あいどる」立ち上げによる自主運営、小グループ活動が推進され、ようやく十分に機能するようになり、会員数が4000名を超えて対外的な信用へと繋がってきたのです。

理念の浸透・実現へ

情報は収集するだけでなく、それを意味あるものに分析し、意識的に発信する「情報創造」が欠かせません。愛知同友会ではそれを、同友会理念の浸透と実現を目指した、社会との関係づくりに生かしています。

信頼されるのは、他者からの評価です。こうした評価を高め、多くのメディアから継続的に取り上げられること。また、そうして各会員が、取材対象に選ばれる優れた経営者となることが重要であり、「中小企業のことは同友会に聞け」といわれるくらい、継続して取り組み続ける必要性が訴えられました。

次いで内輪氏からは、同友会理念の理解を深め、外部評価による会員や関わる人の誇りと喜びに繋がる、「良い経営環境をつくる」ことが対外活動の目的であると話されました。また、「経営者」が知り合い学び合い励まし合う、自主・自立的に運営している同友会は稀有な存在であること。各会員の企業づくりが本筋かつ同友会の真の財産であり、ここにいる方は皆「語り部」として活躍してほしいと、期待が述べられました。